久しぶりのミスタードーナツ

本当に久しぶりに、ミスタードーナツへ行った。
独立した店舗のミスドはずいぶん減ってしまった。静岡県中部でも数えるほどしかない。

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何年ぶりかの店は、トレイやドーナツの前にアクリルの扉があった。そういう時代なのだ。

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好みのドーナツをトレイに載せてレジに行き、コーヒーを注文する。
食べ終えたら返却口にトレイやカップを返す。
その様子をぼんやり眺めながら「ああ、讃岐うどんスタイルだ」と考えた。
完全に、香川県での生活に毒されている。
しかしトングで掴むのは揚げ物ばかりで、麺類を食べているお客さんも多いから、実質は讃岐うどんセルフ店である。中途半端な時間に、重めの間食として利用する人が多いのも、一人客が多いのも、讃岐うどん店に近い。

店内はとても空いていた。
まだベビーカーに乗ったちびっ子が、つまらなそうに麦茶だかリンゴジュースだかを飲んでいた。母親はとてもおいしそうにオールドファッションドーナツを食べている。
そして、たまにドーナツの欠片をちびっこの口に押し込む。
するとちびっ子は、足をばたばたさせて、両手を広げて、世の中にこんなにおいしいものがあったのかと驚きの表情をしながら味わう。
2人の幸せそうな様子を見に、店員さん達は交代で席の見える位置にやって来ていた。それくらいに素敵な空間だった。

僕もおいしそうにドーナツは食べていたつもりだが、店員さんが見物に来るタイプの愛くるしさは発散していない。だからコーヒーをおかわりしたい時には、控えめにアイコンタクトを取る必要がある。
その(おかわり無料の)コーヒーは昔に比べて特徴がなくなった気がする。
以前は、油と炭水化物の混合物たるドーナツに合わせて、単体では濃いめの味わいだったと記憶している。

 

ドーナツは、普通においしかった。

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はちみつ味のグレーズドドーナツは、とにかく甘い。アメリカ産のかりんとう、といった感じ。こういうものが食べたい気分だったので、大満足。

ゴールデンチョコレートも昔ながらの味だった。
なんだかよくわからないクランチがぽろぽろ落ちる。

 

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新商品のチーズが乗ったパンのようなポン・デ・ケージョのようなドーナツは、昭和の時代のホームメード・パンそのものの味だった。料理上手の親がいる家で、こういうパンを食べたことがある。

 

本当は、シナモン・ドーナツが食べたかった。
トレイを手にとった時に、店員さんが「なにかお探しのものがありますか」と聞いてきた。回転寿司のように、注文すれば(すぐに用意できるものは)単品で用意されるのかもしれない。
「シナモン・ドーナツはありますか?」と聞いてみたのだが、シナモンシュガーを使ったドーナツは廃盤とのこと。
テーブルについた後に、「まるで村上春樹のような質問だったな」と気づいたけれど後の祭り。やれやれ。

しかしドーナツ3個は今の自分にはいささか多い。
おいしく食べることはできるけれど、暴食をした感じがする。夕食はご飯を抜いた。

 

走る

走る

  • アーティスト:坂本真綾
  • 発売日: 1998/11/21
  • メディア: CD
 

 

お題「大好きなおやつ」

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