伊豆高原の夜は暗く

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親戚関係の用事と、知人から請け負ったデジタル仕事のために、伊豆半島に来ている。
伊豆ならば日帰りも可能だが、少し面倒な距離ではある。
ちょうど行きたい場所もあったので、例のGoToトラベルも利用してホテルに一泊している。

 

それほど高い宿ではない。でも、新しくて綺麗だ。
部屋には有線LANやパソコンが使えるテーブルがある。TVだって大きい。
でも扉の鍵は、普通の家みたいなシリンダーキー。
部屋が妙に広くて、水栓金具や電化製品は立派。注文住宅なら、わりと高価格帯な家になるパーツが目立つ。でも、飾りも無いし、観光案内の類も置かれていない。
観光地の宿としては珍しいストイックな雰囲気。

こういうちぐはぐさは、このホテルの成り立ちが関係しているのだろう。
山の中に孤立しているこのホテルは、周囲が牧場となっている。
基本は馬術競技のための場所なのだ。
ホテルが「高級な合宿場」みたいな感じなのは、馬術という富裕層寄りのスポーツが関係しているのだろう。宿泊可能なクラブハウス、といった感じもある。
なにしろロビーにはパンフレットが並ぶコーナーが少しあるだけ。土産売り場も、商売っ気もアミューズメントっ気も、まるで無い。

食事も「高品質な家庭料理+地元の名物」くらいの落ち着いたものだった。
観光地にしては華がない。質素ではないけれど、写真を家族や友人に送るようなタイプの夕食とはいえない*1

ちなみに客は僕ともう1組しかいない様子。
夕食は一人で食べた。ごはんやお茶だけでなく、お刺身までおかわりができた*2ので、本当にお客さんがいないのだろう。

 

 

昼から降り続いていた雨は、夜になってようやく止んだ。
食後に散歩をしたら、本当に真っ暗で遭難しそう。馬のための牧場が遠くまで広がっているだけだから、照明も何も無い。
車を出せば外界の街に10分で行くことができる。でもやはり道は暗いし、細くて怖い。
ホラー映画で悪いことに巻き込まれそうになる山道。そして街に出ても、夜の観光地で行く場所などはなにもない。

だから今は、おとなしくパソコン仕事の続きをしている。
車の音さえしない静かな場所。部屋でも温泉に入れるから、もう明日の朝までは外に出ることもない。

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最初に書いた「行きたかった場所」については後日書く。
有名な「伊豆シャボテン公園」のことだ。雨だったせいか人は少なく、そして動物たちも落ち着いていた。良くも悪くも悪夢的な雰囲気があったのは、寒くて雨が降っていたからだろう。

 

炉辺の風おと

炉辺の風おと

  • 作者:梨木 香歩
  • 発売日: 2020/09/19
  • メディア: 単行本
 

 

ではパソコン作業に戻ります。片付いたら寝ます。おやすみなさい。

 

 

やがて満ちてくる光の

やがて満ちてくる光の

  • 作者:香歩, 梨木
  • 発売日: 2019/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

お題「わたしの癒やし」

*1:もしかすると栄養士がいるのかもしれない、と思わせる内容。

*2:よかったらどうぞ、とお刺身やサラダの追加が来た。びっくりした。

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