ベトナム料理と映画『ミッドウェイ』

ベトナム料理

静岡市清水区の「タンフン」でお昼ごはんを食べてきた。
住宅街にある小さなお店。
今日は奥さん1人で、接客も料理も片付けもレジもしていた。全部で10席くらいの狭い店だが、なにしろ忙しい。ランチタイムにはほぼ満席なのに、今は席のアルコール清拭なども必要なのだ。飲食店の新型コロナ対策については、アジア勢(ベトナム料理店やタイ料理店)のほうが徹底しているように見える。
ともあれ、忙しいながらもギスギスしない対応はさすが。どたばたはしていたが、店を知る人達ならば悪くは捉えないだろう。

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しかし何を食べてもおいしい店なのだ。
散々悩んで、焼いた豚肉+野菜+米の麺の和え麺を注文した。例によって名前は忘れた。ピーナッツやパクチーと、脂が熱いくらいの豚肉が不思議と合う。
生春巻きと似たような酸っぱくて甘くて辛いソースというかドレッシングのようなものをかけて食べる。素材としてはよく似ているのに、生春巻きとは全く違うおいしさになっているのはさすが。
食後のチェーはココナツ風味。
全部が好きな味だった。

なかなか行く機会がなくて、今日は運が良かった。満足した。

 

 

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映画『ミッドウェイ』



第二次世界大戦(太平洋戦争)を描いたアメリカ映画。もはや大作映画には当たり前のように中国資本が参加している。

世界大戦前夜から始まり、真珠湾攻撃によるアメリカ海軍の壊滅、その後に転機となった珊瑚海海戦〜ミッドウェイ海戦を描く。
ミッドウェイといえば太平洋戦争でのターニングポイント、ようやく立て直したアメリカ軍が、まだまだ劣勢ながらも日本海軍を打ち破った戦いである。

戦記もの、あるいはWikipediaに載っているようなエピソードは一通り映像化している。修繕に数ヶ月かかる見積もりの軍艦を72時間で戦線復帰させた話とか、勇敢に戦って後に勲章を貰った兵卒の話。
たぶんアメリカ人で軍に興味がある人には常識なのだろう。

基本的には空母「エンタープライズ」と、その艦載爆撃機隊を主役としている。
とはいえ他にも情報部や他の艦隊、そして日本軍側の視点でも話は進む。

 

朝雲は振り向かない (楽園コミックス)

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ユトラント沖海戦 (楽園コミックス)

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ドラマとしては、まあまあ薄味かもしれない。
皆が皆、「自分の役割を全力で果たす」だけなのだ。奇跡も機転も無い。そして明確な主人公もいない。個人ではなくて集団が戦局を動かすという、当たり前の戦争が続く。

でも、映像の迫力でその薄さも気にならない。
パール・ハーバー」的なメロドラマが皆無なせいか、ほぼ完璧な「映像作品」として楽しめるつくりになっている。初代「ジュラシックパーク」の恐竜を空母と飛行機に置き換えた感じもする。

 

軍艦無駄話

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赤城と比叡

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難点といえば、日本人の発声が聞き取りづらかったこと。
僕たちが普段なにげなく話しているような喋り方で、映画的には聞き取りづらい。特に端役の人達は、アメリカ映画によくある「日系人の役者さん?」な喋り方だった。といっても、過去の「アメリカ戦争映画に出てくる日本人」の何十倍もましなのだが。

 

 これは映画の問題ではなくて僕の問題なのだが、少し困ったこともあった。
この映画、当たり前だがアメリカ海軍の将兵ばかり登場する。つまり、似たような髪型と服装と年齢の白人男性が、同じような場所(軍艦)に居るわけだ。
これは「外国人判別能力」の低い自分にとっては、なかなか難しい映画となる。役割と台詞を理解していたからなんとかなったものの、そのへんが苦手な人は大変かもしれない。史実物だから、エンディングロールで登場人物の紹介と、その後について紹介されるのだが、小説ではないから途中でわからなくなったらおしまいである。

軍艦春日回航記 (楽園コミックス)

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 アメリカにとっては「卑怯なジャップ」だった日本だが、まだこの頃は竹槍とカミカゼの国ではなくて、全力で叩かないとアメリカ本土が危うい相手だったのだ。
この映画の帝国海軍は、欧州戦線のドイツ軍と同等に「優れた敵」として描かれていた。映画の作りとしてそうでなければバランスが取れないのだが、なかなかに新鮮な敬意ある表現ではあった。

戦争を全く知らない*1世代の戦争映画。
あの大日本帝国も、ナチスドイツも、人間以下として描かないフェアネスは、今の時代らしいのかもしれない。

アメリカ愛国映画というわけでもなく、エンターテインメントのつくりでしっかりと戦争も描いた、想像以上に(そして前評判以上に)バランスの取れた佳作だった。
空母や飛行機が好きな人なら、存分に楽しめるだろう。
ひたすら壮絶な戦闘が続くので、お気楽なデートには向かないだろう。

 

 

ミッドウェイ (吹替版)

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ミッドウェイ 運命の海(字幕版)

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 帰ってから「この世界の片隅に」を再読して、なんともやりきれない思いになったのは映画とは関係がない。時代的には、かなり重なっている。

 

この世界の片隅に

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この世界の(さらにいくつもの)片隅に

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お題「ささやかな幸せ」

*1:知っている親族が戦争に関わっていない