映画「TENET」と富士宮やきそばの話

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疫病による自粛のために使えないままだった映画の無料券を使いに、静岡県東部のシネコンに行ってきた。
無料券自体は四国暮らしの時に手に入れたもの。届いた翌日から、全ての映画館が閉館となってしまった。
使用期限は何度も伸びたが、たぶん今月末が本当に最後。
そしてこの無料券、イオンシネマでしか使えないのだった。

静岡県イオンシネマというと、今の家からはとても遠い。
普段なら高速道路を使う距離だ。
しかしバイパスもあるし、時間なら余っているし、映画の無料券のために有料道路を使うのもなんだか損な気がする。今日は朝から暇だったから、イオンシネマのある富士宮市の散策も兼ねて、遠出してみた。

 

 

 

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なので昼食は富士宮やきそば
浅間神社の本宮の裏手にある古いお店で食べた。とてもおいしい。
普段食べている焼きそばの麺は柔らかいのだな、と気づかせるコシ。
ご馳走ではないが、こういう昼食は趣があって大変によろしい。

 

 

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映画「TENET」は、予告編の印象よりもおもしろかった。
ややこしい仕掛けがある作品であることは観る前から知っていた。だから身構えて鑑賞したのだが、仕掛け自体はそれほど難しくはない。
ただし、仕掛け(予告編にあるように、時間の逆行が発生する)を使った物語の進行と、場面の転換、移動時間などの辻褄合わせは、いささか不親切な印象。
この辺り、もっと低予算のアイデア勝負SF映画ならば、狭い舞台で、登場人物を減らして、仕掛けの発動時は特徴をはっきりさせる(画面の色味を変える等)すると思う。
TENETの場合は、それはそれは贅沢な映像なので、普通のスパイ・アクション映画的に見てしまって、後半に混乱する人もいそう。



自分の場合は、その仕掛けというか現象がSF的に「理屈としてどうなん?」と思ってしまったことが残念だった。だからこそ、映画の勢いに乗れてストーリーも”読み解く”ことができたようにも思うのだが。

 

 


しかしこの話、小説になっていたら「なんというご都合主義!」で終わっていたようにも思える。
そういう意味では、豪華で贅沢な、そして思わせぶりなシーンの連続で説明不足な映像作品であったからこそ、わかりやすく楽しめたのだろう。

せめて、「ジョジョの奇妙な冒険」くらいに主人公たちが状況を説明してくれたら、わかりやすかったのに。それでも伏線回収や謎解きは楽しめたはずだ。
「これは時間が逆行しているッ!理由はわからねえが、『逆回しの世界』ッで俺は順行しているんだぁぁ!!!」
思えば「ジョジョ」の饒舌なキャラクター達は、素晴らしい発明である。週刊連載ではあれくらいに語らないと、みんな置いてきぼりにされてしまうのではないだろうか。

 

 

 


この作品のように、贅沢かつ少し小難しくした作りで、沢山の人達が後で『解釈』を語り合うような映画は本当に久しぶりに見た。
難解を売りにした大作映画としては、ちょうど良い具合にできていたと思う。見て良かった。 

夜と霧 新版

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お題「気分転換」

お題「ゆっくり見たい映画」