今日も、晴れの後に大雨がやってくる、つまり落ち着かない天気だった。
散歩に行った公園でも、傘を持っている人が目立った。
こうなると、自転車である程度の距離を走ることはできない。メンテナンスや事故のことを考えると、自分の場合は雨天に趣味の自転車は避けるほうが得策なのだ。
そして夕方に行ったコンビニでは、木製のしゃもじを持った子供達がたくさんいた。
最初はアイスだと思った。よく見たら小さなしゃもじ。
お祭りで使うなんて話も聞かないし、一体なんなのだろう。
小学生の頃から住んでいる「地元」ではあるが、まだわからないことは多い。
真夏は食べなかったトコロテンを今になって食べている。
そういえば好物だったな、と食べ終えてから気づく。
何かのWebサイトで知った、キュウリや薄切りのレモンを使った和え物もおいしい。これは酢の物として使える。ごま油や輪切りの唐辛子を使うと面白い味になる。
昨日買った、この漫画が良かった。
「水は海に向かって流れる」
じわじわっと感動が続いて、昨日から2回も読み返している。
電子書籍でなくて紙の本で買えば良かった。
3巻で終わるのは想定外。もっと続いても良かった。しかし綺麗な終わり方ではある。
突飛なようで誰にでもある、ままならない人生の機微。
1巻はこのブログの読者さんから勧められたのだった。「どこか似ているところがある」と言う。どういう部分が似ているのか自分には正直わからなかったけれど、大好きな漫画リストの上位に並ぶ1作となったのだから感謝している。
重い話なのに最後まで洒脱に描いていて、まるで読み慣れたお気に入りの小説のようだった。
人に勧められて、といえば数ヶ月前に年若き友人より推薦されたこの漫画「ファインダー越しのあの子」も素敵だった。
どう見ても独身中年男性向けの作風と内容ではないけれど、そして今の自分からはおとぎ話のようにも見える現代の高校生の話だけど、それでも共感と感動を呼ぶ。出来の良い短編小説のような漫画。でもこれ、文章ではなく絵だからこその話だと思う。
夏の光の陰影や、ふとしたところに置かれたハイライト、短いセリフでわかる関係性の変化。綺麗なだけの漫画ではない。20年前に出版されていたら、「マンガ好きのための佳作」としてロングセラーになっていそう(そしてサブカルカフェにAKIRAや魚喃キリコに並んで置かれる)。
勧められた本だからこそある「自分にもこの作品で感動することがあるのか」というひねくれた驚きと、自分の知らなかった感受性。
思えば若い頃は「感動」が当たり前だったような気がする。ただ、何をどのように感動したのかは、想像以上に忘れてしまっている。