美容院と靴の補修

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髪を切ってきた。
前に仕事で関わった美容院。ファミリー向けの賑やかなお店で、僕のような独り者の男でもそれほど浮かない。地方に引っ越した際に、どこで髪を切れば良いのかは大きな問題になりやすい。ここ10年で、何処に行っても格安の床屋や美容院ができたから問題はほぼ解決したが、昔は本当に大変だった。
まず、知らない人と会話はしたくない。ドアを開けたら、客層が全く違う可能性もある。もちろん、変な風に切られたら嫌だ。

今日は、もうすぐ引っ越すこと、つまり最後の挨拶も兼ねている。
引っ越しと再就職という今後の状況を鑑みて、かなり短く整えてくれた(気が利くお店だ!)。
自分で前髪くらいなら整えられるけれど、短くしても見栄えがする絶妙な切り方は、さすがにプロである。「長持ちする髪型だから」と言っていた。

 

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髪を切ってさっぱりした以外は、全体に薄ぼんやりとした、暗い1日だったように思う。
大きなトラブルは無い。ただ、小麦粉の袋を手に持ったままクシャミをしたり、濡れた洗濯物をベランダの床面に落とすといったミスが多い。
偏頭痛もするし、トーストは焦げるし、ろくなことがない。

自転車に乗っている時はマスクは外す。でも、店から店への距離が短い時などは、うっかり着けたまま走ってしまう。今の季節でも、軽めの酸欠というか熱射病というか、体調を悪くしそうな負荷があった。自転車を停めてマスクを外せば良いだけなのだが、走っている時はなかなかそれができない。これでは、人が多い場所へは自転車で行けない。困った。

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

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しかし靴底を修理できたのは、一歩前進である。
普段履きの3つの靴が随分とすり減ってきたので「シューグー」で底を修繕した。

 

シューグーの使い方はとても簡単。
説明書き通りにやれば、失敗は無い。YouTubeには公式動画もある。



水彩絵の具を粘らせたようなゴム液を靴底に絞り出し、濡れた木ベラで広げて1晩くらい放置すれば、固まってゴム底になる。減った部分だけ5mmも盛れば、僕の場合は2年は大丈夫。シューグーのゴム自体が滑り止め効果が高いため、「ある条件で妙に滑る靴」には、一部分だけ予め塗っておくという手もある。靴を買った時にこの「シューグー処理」をしておけば、かなり長く履ける。スケーターの人達には有名な方法らしい。

 

 

コツも何も無い作業だが、自分なりの工夫はしている。
靴底は、まず綺麗にしなければならない。これは消毒用アルコールでも電解水でも何でもいいから、ウエットティッシュや使い捨てワイパーが一番良い。ちなみにヤスリ(表面を荒らして接着を強くする)や木ベラは付属する。
それから塗る量。どうしても、片減りした部分に足していくことになるから、偏摩耗が強まってしまう。減った部分は多めに盛る*1と、足の癖も修正される。
どうせ足の裏、そしてすぐに削れるので、真っ平らにする必要は無い。薄塗りすると、元のモールドに沿ってくれるので、新品の靴の場合は薄塗りが良いと思う。
この種のチューブ入り化学製品は、できれば使い切ってしまうのが良い。シューグーは長持ちするほうだが、僕はいくつかの靴をまとめて補修することにしている。

布のスニーカーのように、靴底より靴本体が駄目になるような場合にはどうしようもない。ドレスシューズの類にも合わない。
長く掃き続けるモカシンやアウトドアシューズには最適だろう。

 

シューグー 100 ナチュラル

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シューグー 100 ブラック

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今回、このシューグーで修繕した靴のうち2つは「オーロラシューズ」。買ってから20年まではいかないが、15年くらいは履いている*2。1足はアメリカの工房で修理してもらったが、後は自分でメンテナンスしている。「一生もの」という言葉が嘘ではなくなるかもしれない。

 

ku:nel (クウネル) 2006年 07月号 [雑誌]

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ku:nel (クウネル) 2006年 05月号

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そんな金曜日。
夜には国際宇宙ステーションが見られるかと外に出てみたが、雲が厚くて星も見えない。でも、月は明るかった。

 

 

お題「捨てられないもの」

お題「ささやかな幸せ」

*1:可能なら2回に分けて塗る

*2:ku:nelで「オーロラシューズ特集」が掲載されたのが2006年らしい。

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