銀行や役所に行き、帰路に図書館へ寄る。
なんだか最近、同じような場所とルートを行き来しているだけのような気がしている。
街に出たついでに、昔の勤め先に顔を出した。
パソコンの事でいくつか聞きたいことがあったのと、引越し前の挨拶のための訪問。
ちょっと顔を知っている程度の知人と偶然会って、近況なども話した。
帰り際に、ロールケーキをいただいた。
「なぜロールケーキを？」と聞いたところ、ローソンのプレミアムな品のなかでも今日だけは特別にイチゴが載っているから、との解答。それが僕へのおすそわけの理由になっているの理由は、よくわからない。
コンビニは「つい買ってしまう」を誘発するようにできている。だから僕は、用事がなければ近寄らないことにしている。きっとそうやって、つい買ってしまった余計な、そして少しプレミアムなものを僕に1つ、分けてくれたのだろう。
しかしコンビニ・スイーツなんて食べるのは何ヶ月ぶりか。
昨年の秋に直島のセブンイレブンで買った草餅は、コンビニ・スイーツと呼べるだろうか。今日のロールケーキほどにコンビニ・スイーツらしい品を食べたのは本当に久しぶりだった。
全体にやわらかいから、容器から出さずに（カップスイーツのように）食べること、と言われていた。確かにそのように食べるのが最適のようだ。
しかし食べ方まで指示されると、完全に年寄り扱いである。まあ、仕方がない。
イチゴと生クリームと、しっとりした生地の組み合わせは、とてもおいしかった。
なんというか、感心した。こういうものを大量生産できるのだから、現代科学はすごい。
最近よく食べ物をいただく。
今日はロールケーキの他にも、別の知り合いから「小夏」を1袋もらった。
手でむいても、ナイフで切っても食べることができる、さっぱりとした味の柑橘。最近よく見かけるようになった。日持ちするから、明日から少しずつ食べていこうと思う。少しだけマーマレードにもしようと目論んでいる。きっとおいしくできるはずだ。
県外から移り住み、色々あって今に至る。独身で、しかも4月には新型コロナ関連の退職をした。だから助けてくれるのかもしれない。単なる偶然かもしれない。
あるいは、食べ物の差し入れやおすそわけの多い土地柄という可能性もある。
元職場にも、いつも誰かからのお菓子やお酒や果物があった。
営業に来た人の手土産だけではなくて、社長の友人や親戚、それから「近くに寄ったから」程度の取引先の人達からの品々。
元々、少人数の職場だったから、食べ物を余らせることも多かった。仕事の山場を超えたあとに、貰い物だけで小さなパーティーが開けた*1くらいだ。
ここまで手土産の多い職場は経験が無かった。
規模や立地もあるのかもしれないが、なんとなく香川県民というか、高松市の「街の人」は、食べ物のやりとりが多い気がする。
まだ引っ越しの日取りは決まっていない。
もう6月分の家賃は払ってしまったし、引越し先は実家だから、急ぐこともない。
ようやく世間が動き出したから、今は各種手続きや、リモートでの職探しをしながら、最後の四国生活を楽しんでいるところ。備蓄した食べ物も減らしていきたいし、不用品は今のうちに処分したい。意外とやることが多い。しかし締め切りが無いから、だらだらと後回しにしている。
「止まっている間は、やる気は発生しない」と本に書いてあった。
なるほどなあ、と納得しながら、今日も読書だけが捗っている。
お題「#おうち時間」
*1:絵本みたいだ。
