マスクは作れなかった

仕事を辞めた件について、手続きに出かけたら、役所(ハローワーク)がおそろしく混雑していた。
待合スペースの椅子は一つ置きにしか使えないし、問い合わせの量も多いのだろう。カウンターからは苛立った声も聞こえる。全体として「普通じゃない」感じがする。
電話番号を伝えれば車内での待機も可能、そして待ち時間は60分以上と聞いたので、建物の外で待たせてもらった。銀行に行き、車に戻り読書をして待つ。

手続き自体はそれほどかからなかった。でも慣れていないスタッフも多いのだろう、カウンターで放置されたり、ちょっとした「他部署への問い合わせ」で待たされたりと、とにかく時間はかかる。

帰路、ついでに買い物を済ませたら、半日が終わってしまった。
洗濯をして、細々とした家事をしていたらおやつの時間に。

 

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夕方までは、友人のお店に関する、インターネット関連のお手伝いをして過ごす。
今の自分には、大好きなお店を手伝えることが少ない。できることはしていきたい気分なのだ。

そんなわけで、作ろうと思っていたマスクは、まだ材料を揃えただけ。
どの独身中年男性の家にもある、買ったけれどもったいなくて使えない素敵な端切れやハンカチ、それにヤーン編み用の布紐を、とりあえずトレイに並べてみた。明日から手を付けたい。

マスクの代わりにはプリンを作ってみた。混ぜて湯煎するだけ。今は冷蔵庫で冷やしている。食べるのは明日になるだろう。

 

おいしいプリン (ei cooking)

おいしいプリン (ei cooking)

 

 

たった数日の引きこもり生活だが、もう冷蔵庫は作りおきの品で満たされつつある。
汁物でもカレーや煮込み料理でも、1人分だけ作るわけにはいかない。だから密閉容器に移して冷凍あるいは冷蔵することになる。
3月前半のように、こまめにスーパーマーケットに行き、生鮮品を数日分だけ買うわけにはいかない状況だと、より”備蓄”が増えてしまう。
お昼ごはんを簡単に済ませる、といった場合には楽だが、しかし生活スタイルをもう少し変更しなければならないだろう。

 

ウー・ウェンの北京小麦粉料理

ウー・ウェンの北京小麦粉料理

  • 作者:ウー ウェン
  • 発売日: 2001/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

夜にはLINEやMessengerで、遠くの友人知人、家族へと連絡をとっている。
退職の報告、ただの近況報告、情報交換。そういった他愛のないやりとりに、いつのまにか飢えていることを(通信のあとに)実感する。
どちらかといえば「孤独を友に」する質だと自己分析しているのだが、それでも昨今の状況で、完全に黙っているのは心に負担がかかっているはずだ。
どういうわけか、暇になったら観ようと「ウォッチリスト」に貯めていた映画は、まるで観る気がしない。まだ気分が落ち着いていないのかもしれない。読書は進むのだが。

誰もいない空き地に行って、穴を掘って叫びたい。
「旅に、行きたいー」

そう、いま一番したいのは、旅行なのだ。良い宿でなくてもいい。観光名所でなくてもいい。気兼ねなく、見慣れない土地をほっつき歩く(可能なら自転車で走る)、そういう旅行をしたい。

 

猫を棄てる 父親について語るとき

猫を棄てる 父親について語るとき

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: 単行本
 
間隙・すきま (文春e-Books)

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お題「気分転換」

 

お題「#おうち時間

 

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