小さな三角公園と、2mのマル。

基本的には自室で過ごした。
図書館で借りてきた本はめっぽう面白いし、体調は少し悪いし、買い物も無いし。
地面が濡れている間は、自転車(泥除けの無いほう)も使えないし。

夕方には地面も乾き、部屋にいるのも飽きてきた。
少しだけ自転車に乗って近所を散策する。

住宅地ではあるが、時刻や道を選べば誰にも会わず20分くらいの自転車散歩ができてしまう静かな場所に住んでいる。みんな何処に行っているのだろう。

三叉路と古い街道の交差部分や、埋め立てた運河、それに元暗渠の歩行者・自転車専用路*1の終点といった、使いみちのない土地が、小さな公園になっている。どの土地でもある税金の使い方だけれど、この街は特に多い気がする。
さらに讃岐平野ならではの溜池も点在していて、その多くには東屋やベンチがある。

だから自転車でさっと出かけて、水筒に入れたコーヒーを2口くらい飲んで帰宅するくらいの気分転換は、わりと簡単。
どこかゲーム感覚で「誰にも会わず、何処にも触らず、心身の健康のための息抜き」を試すことができている。これはわりと幸運なことだと思う。アパートのある場所や、自転車の所有や、こういう場所でリラックスできる自分の性格が無ければ無理だった。

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そういえば今日、お店(何かの工場の直売所)の入口に、大きな円と「2m」という文字がガムテープで描かれていた。
新型コロナウイルス感染対策で、2m以上は離れましょう」という注意喚起を、具体化したものだと思う。
これは素晴らしい「改善提案」だと感動した。
直径2mの具体的な感覚を、店に入る時に得ることができる。イラスト付きの貼り紙などより役に立つだろう。
写真を撮っておけばよかった。

そして帰宅してから考えた。2mの間隔ってどれくらいだろう。
なんとなく「両手を広げた幅+α」程度だったが、それでは全然足りない。
身近なところでは、軽自動車専用の駐車場、あれの白線の間隔が2mくらい。僕の車(中型のセダン)は、その両側に立っても1.8mしか無い。
人間の間隔とは当てにならないものだな、と再認識した。

そんなわけで、直径2mの円は、本当にすごい。
昔務めていた会社では、小さな改善点でも100円(提出しただけ)〜5000円(事業所長賞、1ヶ月に1案程度)まで報奨金が出た。僕は毎月それだけで数千円は稼いでいた。
この2mの円も、上手く「改善提案報告書」を書けば、かなり高い評価が得られそうだ。僕が事業所長だったら、他の拠点にも「横展開」しているだろう。

そんなわけで今日はおしまい。
平穏な休日。退屈だったけれど、仕方がない。

 

猫を棄てる 父親について語るとき

猫を棄てる 父親について語るとき

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: 単行本
 

 

*1:ふれあい○○ロード、みたいな名前がついている。

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