マイナンバーカードのオンライン申請と、量の多いラーメン


マイナちゃんの「マイナンバー制度の安全対策紙芝居」

 

ふと思い立って、マイナンバーカードを作ってみた。
オンラインで申請できる、と聞いたことがあるので、顔の画像などを用意してから調べてみたら、窓口に行けば「担当者のサポートの下、オンライン申請ができます」とのこと。僕の知っている“オンライン”よりは、ずいぶんとオフライン気味ではある。しかし手続き自体は簡単そうだ。

 

オンラインの羊たち1 (ジヘンコミック)

オンラインの羊たち1 (ジヘンコミック)

  • 作者:詩原ヒロ
  • 発売日: 2018/11/02
  • メディア: コミック
 

 

高松市の場合は、琴平電鉄の瓦町駅ビル内にある窓口が近い。
ここは市役所や図書館の出先窓口がワンフロアを占めている。広くて、人が少なくて、待ち時間が皆無なので気に入っている。

今日も来所者よりも窓口のほうが人が多いくらいだった。
丸テーブルや幼児を遊ばせるコーナーもあった。「家族を最小単位として、距離をおいて使用すること。長時間の使用は避けること。使用後はアルコール清拭をすること」が徹底されていて好ましい。これも広さ故にできることだと思う。

 

BEATLESS

BEATLESS

  • 作者:長谷 敏司
  • 発売日: 2012/10/11
  • メディア: 単行本
 

 

窓口では、住所氏名やマイナンバーを紙に書いて(オンラインとは…)、手続きについていくつか説明を受けたあとに、ノートパソコンに付属のカメラで写真撮影をしておしまい。
撮影した画像は「撮影した写真」というフォルダに保存されていて、確認の後に担当者がファイル名を氏名に変えて「申請」フォルダにドラッグ・アンド・ドロップで移動させる。他の申請者の画像(氏名.jpg)も同じフォルダに入っているし、何回か撮影して使わなかった画像はゴミ箱に捨てるだけ(削除しない)。情報セキュリティマネジメント的にはとても不安である。しかも僕の名前は間違っていた(最後の漢字がカタカナだった)。
最後の最後まで、何かのフォームに入力する作業は皆無だった。僕も、窓口の人も、ほぼアナログ作業だった。写真撮影に使ったノートパソコンに貼られた「オンライン手続き用」というテプラのみが、オンライン感を醸し出していた。

 

マルドゥック・アノニマス 1 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・アノニマス 1 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:冲方丁
  • 発売日: 2016/03/24
  • メディア: 文庫
 

 

数週間後にはマイナンバーカードが届く。
届くというか「できました!」という通知書が郵送される。その通知書にある電話番号から役所に連絡をして、いつどの窓口に取りに行くのかを打ち合わせよ、とパンフレットには書いてある。

なんとも迂遠な話である。このマイナンバーカードさえあれば、今後は個人確認が必要な手続きも全てオンラインで完了するかというと、そうでもないようだ。

ちなみに受け取りの際には印鑑が必要となる。わざわざ「シャチハタでも可」と書いてあるのが、お役所としては革命的といえるかもしれない。

 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 

 

せっかく街に来たのだからと、書店や服屋を見てまわる。
今日は卒業式があったのだろうか。花束を持った高校生やその父兄を多く見かけた。

卒業式用の仮装なのだろう。ピカチュウなどの気ぐるみ風パジャマやパーティーグッズを身に着けた子供たちも数人見かけた。

真っ赤なセーラー服(+長いスカート)や、昭和時代を思わせる学生服の「ヤンキー」高校生も集まっていた。セーラー服や詰め襟の学生服ではない学校のようなので、この日のために用意したのだろう。
ラーメン屋のポエムみたいなものが背中や肩に刺繍してある。旭日旗の真ん中に校章があしらわれていて*1、愛校心溢れる人たちなのだとわかる。

そのポエム刺繍を読んだ限りでは、彼らは高松市の郊外にある学校の卒業生のようだった。これは、静岡市の駅前に由比や藁科の高校生が、あるいは近鉄四日市駅前に菰野町の高校生が集まるような距離感である。

彼らの通った高校の周りには、イノシシと花崗岩石切場しか無いのだから、先輩から譲り受けた(あるいは自腹を切った)白や赤の特攻服じみた晴れ着を見せる相手がいない。
晴れの日にわざわざ「街」に繰り出す、しかも、完全な「若者の集まるストリート」ではない場所に集まるあたり、同じ田舎出身の人間として強い共感を覚えてしまう。僕もヤンキーに育っていたら、卒業後は頑張って街に繰り出したと思う。

 

ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)

ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)

  • 作者:斎藤 環
  • 発売日: 2014/03/06
  • メディア: 新書
 
融解するオタク・サブカル・ヤンキー  ファスト風土適応論

融解するオタク・サブカル・ヤンキー ファスト風土適応論

  • 作者:熊代 亨
  • 発売日: 2014/10/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

その駅ビルの近くにあるラーメン屋で、早めの夕食を済ませてしまった。
以前、同僚に教えてもらった「馬鹿盛り」のお店。
東京にある「二郎」に似ているのかもしれない。ただ、「二郎」よりもマイルドで、良くも悪くも普通。にんにく抜き、脂少なめを注文すれば、優しい味と言ってもいい。

https://www.instagram.com/p/B9q1oi1piof/

野菜の量は任意で増やせる。8段階の4でこのくらい。8を選べば約1kgだという。ほぼモヤシだから、もう少し多くても大丈夫そう。

こってりした煮豚のような具が無いことも、「大食いにチャレンジ」な感じがしない理由だろう。

香川県においては「がっつり」食べたいときには讃岐うどんのお店で「大サイズ」を選び、トッピングやサイドメニューの天ぷらをたくさん選んだほうが、コストパフォーマンスも満腹度も高いと思う。
そもそも、古い街の中華料理屋さんでも量が多いことが珍しくない。基本的に炭水化物過多な街なのだ。
「二郎」ラーメンの流行は、ジャンクフードの極致を目指し愉しむことだと思う。だとしたら香川県では、やはり讃岐うどんの大盛りのほうが、より“らしい”と思ってしまうのだ。煮豚山盛りのうどんを出す店すらある土地だから、ジャンクを追求するラーメン屋には難しい土地だ。

goo.gl

 

群青神殿 (ハヤカワ文庫JA)

群青神殿 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:小川一水
  • 発売日: 2019/08/20
  • メディア: 文庫
 

 

*1:なんとなく朝日新聞のマークにも似ている。