書店に寄ったついでに入ったスーパーマーケットが、週に1回のセールをやっていた。火曜日が安いらしい。
普段行かない店のセール周期なんて把握していないけれど、ちょうど生鮮食料品の備蓄が無かったので買いものをする。
外は風が強く吹いていた。入口に箱ごと山積みになった「かた焼きそばの麺×5」が風であちこちに転がっていて現代アートのよう。「買い物にはストーリーがある」とロゴの下に(なぜか英語で)書かれていたので、このやけに大量の、そして安いかた焼きそばの麺にもストーリーがあるのだろう。なんとなく「発注ミス」というストーリーを思い浮かべてしまうのだが。
その麺をせっかくだから買ってみた。
そして晩ごはんは、白菜と椎茸と鶏肉を使って、かた焼きそばを作ってみた。まあまあ上手くできたと思う。
あんかけの類は時々作るのに、なぜか今に至るも片栗粉を買っていない。ただし澱粉を含む白い粉なら何種類かあるので(小麦粉や白玉粉、わらび餅粉)それで代用している。
片栗粉なんて100円もしないのだから、さっさと買えば良いのに、いつも忘れてしまう。基本的にはわらび餅用の粉が上位互換なはずなのだけれど、やはりほんの少し使い勝手が違うのだ。
とはいえ、台所にそういった小さな食材が増えていくのは好ましいことではない。独り暮らしの台所の規模や作業量を考えると「あれば便利」は程々にしておくのが良いと考えている。
ならば白玉粉やわらび餅粉を買わなければ良いのだが、それはまた別の話。生活に潤いは必要で、時にそれは便利より優先する。