映画『AI崩壊』と柑橘ピール



映画『AI崩壊』を観てきた。
予告編からして駄目な感じの作品だが、実際に観たら本当に駄目だった。招待券が当たった*1からこんな内容でも我慢できたのだけれど、無料だから途中で退席しようかと何度も思ったことも確かだ。

いや、酷い映画も嫌いじゃない。話の種になるし、映画好きを自認する以上は当たり外れもまた趣味として楽しめる。
ただし、予告編や前情報で予想した通りの酷さは、駄目だ。想定外に酷い作品でなければ、やっぱり面白くない。
なんというか、映画好きがお茶を飲みながら語る架空の「駄目な邦画」そのもの。駄目な邦画によくある「ラストは大声で叫ぶ」で笑ってしまいそうになった。

AIの暴走がストーリーの肝。でもこのAIの描写が本当に酷い。新書を1冊、あるいはNHKディスカバリーチャンネルでAI関連の番組を1回でも観ていれば、こんな間違った描写はできないはずだ。たぶん同じアイデアをSF漫画にして出版社に持ち込んだら「30年前の発想、少年漫画でも通用しない」と言われそう。2030年でこれかー、と脱力する。
そもそもこの物語、結局は「電脳災害」ではなくて、単なる「人災」である。よくある「社会の歪みに押しつぶされた個人が復讐を企てた悲しい事件」だった。AIならではの特別な出来事は皆無といっていいだろう。

超管理社会への警鐘も、人よりもAIを信頼する怖さも、ヒューマンドラマを盛り上げるための道具。でもその道具立てが陳腐だから、観客としては眠くなってしまう。最後はその浪花節もといヒューマンドラマにAIも巻き込まれるのでびっくりする。「AIファンタジー」という新しいジャンルを開拓した作品なのかもしれない。

どうも日本映画は、こういう「最新の技術」を取り上げたSF映画が苦手なようだ。化学*2、バイオテクノロジーナノマシンIT技術、仮想現実、SNS、そしてAI。たぶん昔は特撮映画、そして今ならばアニメ映画の領分なのだろう。たまーに小規模な作品でキラリと光るものがあるが*3、「全国ロードショー 期待の大作」になると、本当に酷くなる。

とはいえ、世間の「技術に疎い人」のAIに対する感覚は、この程度なのかもしれない。だから頓珍漢なアイデアが政治家や行政から飛び出す。

機械仕掛けの万能存在ならば「マイノリティ・リポート*4」や「ターミネーター・シリーズ」で十分。あちらは何十年も前の映画だけれど、「AI崩壊」よりも楽しめる。SF的には支離滅裂な部分もあるけれども、お金をかけていて、爆発が派手で、“家族愛”を物語解決の道具にしていない。

たぶん今年のワースト映画1位ではないだろうか。いやあ酷かった。
僕だから平気だが、これエンジニアの友人が観たら憤死するのではないか。

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)

 

 

まあいいや、今から「シン・ゴジラ」を観て口直しをします。できることなら「パラサイト 半地下の家族」をもう一度観たいところだ。

 

A.I. (吹替版)

A.I. (吹替版)

  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

今日は他に特に何もしてない。
「カルディ・コーヒーファーム」で買うものがあって、何も考えずにイオンに立ち寄ったら、そもそもカルディが無かった。「カルディ=イオン」だと思いこんでいた。まあ他に買うものがあったから良かったけれど、ちょっとぼんやりしすぎていた。

 

 

家では柑橘類でピールを作った。
皮の厚い柑橘を食べる時に、流れるように下ごしらえを済ませる習慣がついてしまった。
やはりスイートスプリングが最も作りやすい。苦みが少ないし、サイズも独り暮らしに丁度いい。
文旦は皮がたくさん取れる。ただし僕が買う安いものは、皮に傷や肥厚があって、少し面倒。

ともあれ、お茶の用意をしている間に、刻んで湯に晒して、そのまま電子レンジで加熱して茹でこぼし、砂糖をまぶして再加熱、までは済ませることができる。その後の乾燥工程は、電子レンジを活用するか、あるいは外で干すことになる。今日は雨がふりそうなので後回し。
乾物・保存食の例にもれず、このピールも自作すると(独り暮らしでは)消費が追いつかなくなる。といっても、かさばるものではないから、夏までの分を作りだめするつもり。

映画、カルディ(未遂)、柑橘ピール。他は洗濯と読書と昼寝とアイロンがけ。あ、お昼にはチャーハンを食べた。
うん、低調な日だった。

 

AI崩壊 (講談社文庫)

AI崩壊 (講談社文庫)

 

お題「今日のおやつ」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

 

*1:いつの間にかエントリーして、勝手に当たっていた。プロバイダのキャンペーンだった様子。

*2:両親が若い頃の映画だと、化学薬品と化学博士が万能だった。

*3:搦め手を駆使したものが多い。

*4:原作小説は真面目でちょっと退屈なSF、映画は別物だけれど僕は好きです。