日が暮れた頃から暴風雨じみた天気になってきた。
夕方から外で甲高い音がするなあ、と気になっていた。鉢植えを片付けにベランダに出たら、オカリナが鳴っていた。
実家の片付けをしていた時に見つけたオカリナ。たぶん林間学校か何かで作った手作りの品。なんとなく荷物に加え、しかし捨てることにして、ベランダの棚に放置したままだった。吹いても綺麗には鳴らないし、曲をきちんと奏でるのは難しいけれど、今日くらいの強風ならば音が鳴る。
次の休みに、どこか誰の邪魔にもならない海辺にでも置いてこようかな、などと考えた。どこか僕の知らないところで、ぴうーぴうーと鳴っていたら面白いではないか。
実家から持ってきた、といえばついに炊飯器が復活した。
大昔に一人暮らしをしていた時に使っていた無印良品のもの。分解洗浄して試運転は終えていたのだが、普段はシャトルシェフ(真空断熱調理鍋)で炊いていたので、出番が無かった。
シャトルシェフなら4合から4.5合をまとめて炊ける。その時に食べる一杯以外は冷凍する。その習慣がこの1年半で身についてしまって、3合炊きの炊飯器は出番が無かったのだ。
今回、部屋の模様替えをして使いやすい位置に炊飯器を置いたので、試しに炊いてみたのだった。
無洗米とタイマー炊飯の組み合わせが本当に楽だ。フッ素樹脂加工の内鍋も洗いやすい。炊飯ってこんなに楽だったのか、と文明*1の威力に酔いしれている。
ただし水加減は難しい。シャトルシェフ(つまりガス火とステンレス鍋)の場合は、6分ほど沸騰させてから保温調理に入る。6分弱を焦げないように沸騰させていると、余分な水分は蒸発していく。水が多すぎたかな、と思ったら少し加熱時間を伸ばせばいい。
キャンプでの炊飯や、土鍋のそれも同じことができる。
対して、炊飯器では水加減が少し多すぎるだけで、柔らかいご飯になってしまう。「柔らかめ」が簡単に作れる、とも言えるけれど、硬めのご飯が好きな自分としては、ちょっと嬉しくない。
とはいえこの簡便さは捨てがたい。1回の炊飯量は25%減だが、労力を考えるとこちらが主力になりそうだ。頻繁に使うシャトルシェフが空くのも助かる。
うん、直して良かった。
その炊飯器ではなく鍋で炊いたご飯を使ったお弁当。今日の昼食。
- 麦ごはん
- 大根の梅紫蘇漬
- 大根葉の漬物
- 精進煮
- レバーのハーブ煮
- プチトマト
精進煮は、高野豆腐、さつまいも、干し椎茸、煎り豆を炊き合わせたもの。薄味だが冷めても美味しい。
レバーのハーブ煮は、いわゆる「塩レバー」の応用版。作り方は、鶏ハムとほとんど変わらない。おいしく出来たし、トマトとも合う*2けれど、お弁当の味ではない気がする。
なにより精進煮とは世界観が違う。「Rockin'on」と「クロワッサン」くらいに違う。「Newton」と「ゆほびか」以上に違う。
レバーは近所のスーパーマーケットで安い時があるので買ってみた*3。考えてみれば、僕はレバーがそれほど得意ではなかったのだった。
全然関係ないけれど、中国の新型肺炎禍により、観光地のホテルがとても安くなっている。諸事情あって先程まで小豆島や倉敷のホテルを検索していた。小豆島や倉敷に僕が泊まるわけではないけれど、ちょっと近畿か中国地方に観光したくなってしまった。