米を入れた鍋を火にかけたまま、隣の部屋で洗濯物を干していたら、鍋が焦げた。すっかり忘れて、洗濯物のバランス取りに熱中していたのだ。
いつの間にか、隣の部屋が煙臭くなっていた。
弱火でじっくり加熱したからか、きちんと炊けているところもある。
飯盒炊爨を思わせる煙臭さがあるけれど、味としては普通のご飯。
鍋に触れている部分は炭化していて、その炭化層のなかで炊飯ができている感じ。米の2割ほどが無駄になったようだ。
ご飯はとりあえず食べることにする。害も無いだろう。
焦げた部分はできるだけ取り除いて、今は重曹を入れて煮て、放置している。明日、きちんと綺麗にする。
昨年末に、本格的な鏡面加工を施したため、かなりの炭化部分は、ぱこりと綺麗に取れた。そのまま飾っておきたいけれど、煙臭いので処分。明日がゴミの日で良かった。
ご飯に関しての失敗は久しぶり。
大昔に使っていた炊飯器も使えるのだが、置き場所が定まらず、また3合しか炊けず*1、まだ鍋と真空断熱調理の組み合わせ。タイマーも無いし、保温もできないから、そろそろ切り替えていきたいところ。
もう鍋での炊飯に慣れてしまった。でも炊飯器がこれだけ普及しているのだから、利点も多い筈だ。使ってみてはじめて比較ができる。炊飯器なんて子供の頃から使い続けているけれど、今の生活にどれだけフィットするか、他の方法と比べたらどれだけ便利なのかは、想像だけではわからない。
ところで今日のお弁当はこんな感じ。
- 雑穀ごはん
- 海苔入り卵焼き
- スナップえんどう
- 鶏肉とジャガイモのロースト ローズマリー風味
- リンゴと安納芋の煮たやつ
朝、お弁当の準備をしているときに、ご飯の量が足りないことに気づいた。中途半端な量が、ラップにくるまれて冷凍してあったのだ。
寝る前に冷蔵庫に移し、起床後に電子レンジで温めて、お弁当箱に詰める。
今思えば、冷凍庫にある正規の量の(普段のサイズの)冷凍ご飯を取り出せばよかったのだ。
でも慌てていて、いきなり卵焼きを作ってしまった。
別の料理で余った卵白と、全卵を混ぜて、適当に味付けをして焼いた。そのへんにあった味付け海苔を巻き込んでみた。
大した手間ではないけれど、急いでいる時の選択ではない。まったく、どうかしていた。
他にも、今日はちょっとした失敗が多かった。
皮が腐りかけのみかんをぎゅっと掴んでしまったとか、頬に本の角が刺さったままうたた寝をしたとか、そういう小さな駄目な感じの事が続く。
良かった事といえば、完璧なバランスで洗濯物が干せた事くらいだ。
こういう日は眠るしかない。
明日はがんばる。もう少し、しっかりやる。
全然関係ないけれど、七草粥の代用として野菜ジュースを飲んだ。
35種類の野菜が使われているという。7草どころではない。しかもコップ1杯で一日の必要量が賄えるとも書いてある。その「必要量」の横には小さな※マークが添えてあって、どこかに但し書きがあるようだが、よく読まずに捨ててしまった。
どうして野菜ジュースはこんなに沢山の種類の野菜を使うのか、かつてジュース会社で研修した際に聞いたことがある。こんな説明を受けた。
野菜は季節や産地で味が大きく違う。仕入れ値によって割合も変わる。そういった変化を吸収するために、多くの種類の野菜をブレンドする。香味野菜が多いのは、そのためだ。
そして100%ジュースは全ての原材料を(もし描くのならば)パッケージに表示しなければならない。
ところで、野菜ジュースが登場した当時は、材料の種類が多い事は「胡散臭い」と言われていた。
なので、使われている種類をあえて誇るような売り方をして、消費者が「種類が多い=身体に良さそうだ」と考えるように誘導した。
なるほどなあ、と感心したのを覚えている。今も野菜ジュースを飲むたびに思い出す。ラディッシュやパセリなんて、どこにも感じないものなあ、と今日も飲みながら思った。
*1:鍋なら4合か4.5合。これだけまとめて炊くと一週間がとても楽になる。