あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
遠方から帰省して過ごす元旦というのは、驚くほど暇だ。
住んでいるわけではないから、できる事は限られている。手伝う家事もそれほど無いし、お店は閉まっているし、そもそも買い物の必要が無い。
観光をしない旅行のような感じ。
特に今年は、元旦に休む店が多くて、街もひっそりしている。
とはいえ、こののんびりした雰囲気は、お正月ならでは。かすかに覚えている子供の頃が、こんな感じだった。個人的には、コンビニも家電量販店も元旦は休んでしまえば良いとさえ思える。大丈夫、みんな物欲は翌日の初売りにきちんと持ち越すから。
ちょっと不便なことも含め、非日常な数日間があったほうが良いと思う。正月はハロウィンでもクリスマスでもない。
静岡市の浅間神社に行く、正確には浅間通り商店街の「Bikini」に詣でるのが10年以上続く恒例行事となっている。でも今年は諸般の事情で、明日に行うことに。
今日は実家で読書などをして過ごし、午後に藤枝市の「ボクゥボクゥ」に行っただけ。ガレット・デ・ロワとカフェオレで”おやつ初め”を執り行った。
ガレット・デ・ロワは新年のお菓子。だからお正月にはぴったり*1。
ひとり用サイズだから、さくさくした生地を存分に楽しめる。素朴だけど、しっかり祝菓子の雰囲気があるのは、バターの風味が豊かだからか。
とにかく、つやっつやのこんがりした焼き菓子を目の前に置かれると、なんだか嬉しくなってしまう。幸先が良いぞ、と根拠もなく思えてくる。これぞ祝福である。
ボクゥボクゥは普通のケーキも間違いなく美味しい。ケーキのガラスケースの上には、デニッシュやクロワッサン系の茶色くて香ばしくてさくさくしたものがずらりと並んでいる。
正直、とても迷う。迷った時は季節、行事、物語に従うことにしていて、今日は新年だからガレット・デ・ロワ。お土産に、カウンターに置いてあったフェーヴも買った。でも自宅では(特に四国の一人暮らしでは)フェーヴ入りのガレット・デ・ロワは焼かないと思う。でも小さくて可愛らしいものを買いたい気分だったのだ。
実家にはテレビがあって、食事の後などに両親が何かしらの番組を見ている。元旦なので全国のお正月風景が紹介されている。四国のお正月も面白そうだ。
密度という観点では、例年になく薄い元旦だった。
抱負もなく、昨年の反省も、もう忘れた。
しかしまあ、こういう元旦で良いのではないか。四国に帰ったら「寝正月でした(笑)」と言うことができる。