いやあ大変な1年だった。
紅白歌合戦を眺めつつ、今年を思い返し、自分の人生にびっくりしている。
昨年の転職と四国への引っ越しまでが世界大戦レベルの大混乱だった。
今年はようやく落ちつくかと思っていたら、会社を辞める(というか職場が解散する)事になってしまった。戦後復興期に内戦勃発、といった1年。なんとか生き延びることができた。
この3年間について、ポーカーの手札のように最初に見せられたら「うーん、全部取り替え!」となるだろう。たまに振り返ると、びっくりすることばかりだ。
とはいえ、不安は山盛り、なんでまたこんな見知らぬ土地に1人で住んでいるんだ、と思ったこともある。いま突然に、実家に帰る、あるいは他所の土地に引っ越すことも(金銭的に)難しいのだ。定期預金を取り崩してまで移り住みたい土地があるわけでもないし、讃岐平野の生活に不満もないし、根無し草になっちゃったなあ、とぼんやり考える事もある。
とりあえず秋からは、資格取得に向けて勉強しつつ、フリーランスなんでも屋で暮らすようになったけれど、今も地に足の付いた感覚は無い。たぶん、次の安定した仕事に就いても、しばらくは旅人のような感覚でいるのだと思う。
ともあれ、春夏秋の瀬戸内国際芸術祭2019を楽しめたので、それだけで総合的に「良い年」だった、と言い切ってしまう。
全ての会場が日帰り圏、思い立ったら出発できるのだが、だからこそ何かと後回しにしていたが、行けば十分に楽しめたので、さすが瀬戸芸である。
あの瀬戸芸2016の時のような、旅の日々が発見の繰り返しだったような感動は無かった。運営やアートそのものについての思索といった、芸術祭そのものではない諸々を考える事も多かった。でもやはり、瀬戸内海の沿岸に住み、その土地をテーマにしたアートイベントに参加するというのは、特別な事だった。
四国での暮らしも1年を過ぎ、生活スタイルも定まってきた。
仕事(元の仕事)の関係者以外に友人も知人もいない、まだ行きつけのカフェも無い、どこに行っても基本的にひとり、そんな自分史におけるもっとも孤独な時間を過ごしている。
でもどういうわけか、自由気まま過ぎる暮らしもまた、楽しいのだ。
色々と理由はあるが、インターネット越しに(このブログやツイッターを通して)顔も知らない誰かとつながっている、そんな感覚が自分を支えている事は確かだ。
サービスを乗り換えつつ何年も続けているブログ日記、自分だったらこんな文章を読みはしないのだが、世の中のそうではない人達が僕を支えていてくれるのだから、不思議である。
特に今年は広告収入や、欲しい物リストからの贈り物が増えた。金銭的なものよりも、つながっている感覚が嬉しい*1。本当にありがとうございます。
それではみなさん。良いお年を。
誰のところにも、楽しいことや、面白いことが訪れますように。
ありがとうございます。今後ともよろしく。