遅めに起床、朝食は食べなかった。
お昼ごはんは外で済ませた。カレーうどん専門店っぽい看板の、でも実際は普通の讃岐うどん店。といってもメニューの中心にはカレーうどんが据えられている。なので僕もカレーうどんを注文した。
- カレーたまご肉うどん
- 天ぷら(こんにゃく)
- 天ぷら(ネギのかき揚げ)
これで600円くらい。モスバーガーより安い。
しかしどうしてこんにゃくなんてものを天ぷらにするのだ、讃岐人は。隠し包丁が入れられた14cm×3.5cm×2.5cmほどの大きなこんにゃくは、カレーうどんと共に食べると、薄めの醤油味が完全に消えてしまう。でも多くのお客さんがこんにゃくの天ぷらを選んでいた。最近はベジタリアンも増えてきたので、竹輪天の代替品なのかもしれない。
ネギは白ネギの葉に近い部分をそぎ切りにしてかき揚げにしたもの。この部位だけのかき揚げは珍しい。麺類に合わせるために作られた味だった。
看板も店内表示も特定のメニューを推奨しているのに(この店の場合はカレーうどん)、注文は好き勝手にするのが讃岐うどん県民である。
「この店はカレーうどんを推しているんやけど、本当はけんちんうどんが美味いんや」のような裏メニュー的なものではなくて、単に「まあ、とりあえずいつもどおりの温玉ぶっかけやな…野菜不足だからお稲荷さんも食べておこう…」くらいの、ぼんやりした自我に従っているのが、この土地の標準的なライフスタイルとなっている。
僕はまだその境地には至っていない。つまり「セルフ式さぬきうどん店といえば○○うどん」という、軸となる選択ができない*1。
平和や豊かな暮らしが当たり前ではない人間は、問いかけのたびに考える事になる。生活に染み込んでこそ、知識と心が同時に動く。
マザー・テレサか誰かが、貧困問題と若者の想像力について、そんな事を言っていた。
僕はセルフ式さぬきうどん店に入るたびに、その言葉を思い出す。何を選ぶか迷っているようでは、日常の食事とはいえない。
帰省にあたりガソリンを入れてきた。
前回、LINE会員になることを勧められた店(少し割引がある)に再訪したのだが、またしてもティッシュペーパーを4箱も貰ってしまった。この店は新装開店キャンペーンから延々とボックスティッシュを配っている。周囲のライバル店が疲弊し撤退するまで配り続けるのかもしれない。なかなかに野蛮なビジネススタイルである。
香川県の中部・東部ではガソリンスタンドの再編が進行中で、急激に全体数を減らしながら、新しいセルフ式スタンドも開店している。僕は普段の生活では短距離しか乗らないが、帰省の時は往復のどちらかで満量の給油が必要となる(航続距離が850km/給油)。
なので「帰省→給油→開店記念キャンペーンボックスティッシュ」というサイクルにより、引っ越してから1年と少し経つが、まだティッシュペーパーを自分で買わずに済んでいる。備蓄は十分なので、今後は他のものを配布して欲しい。現金か図書カードかAmazonギフトカードを希望する。
香川県の冬は薄曇りが普通で、天気予報では晴れていても、夕方から雲が増えることも当たり前。でも今日は月がはっきり見えていた。地球照すら確認できる。
残念ながらベテルギウスの等級まではわからない。なるほど暗くなっているのかー、と思っただけ。
*1:自分の周辺では“冷ぶっかけ”と“温かいかけうどん”が多く選ばれているようだ。迷ったら温かい肉うどん、という知人もいる。