映画「ターミネーター ニューフェイト」を観てきた。
あの時代に育った男子の典型として、僕もターミネーターシリーズは好きだ。何度も繰り返し観るほどのマニアではないけれども、だだんだんだだん、とテーマソング「審判の日」が流れればそれだけで気分が高揚する。
ここ四国の高松市民もそれは同じようで、だだんだんだだん、と曲が流れるたびにぱぱんぱんぱぱんと柏手を打って盛り上がっていた。最初は戸惑ったけれど、スタッフロールが流れる頃には僕もしっかり手を叩いていた。映画との不思議な一体感が味わえる、良い習慣だと思う*1。
ターミネータ ニュー・フェイト予告編 Adobe合同キャンペーン
というわけで新作も観なければならない。
今回は「ターミネーター2」からの正式な続編、かつ制作陣も「2」を引き継いでいるという。サラ・コナーさん、T800さん(シュワルツネッガー氏)が老いたまま登場するのも話題となっている。
とびっきり面白かった。
こういう作品になると過剰なくらいに過去作へのオマージュというファンサービスを盛り込むのが常だが、「ニューフェイト」ではそれなりに抑制されていて好感が持てる。例えば、今作ではあるターミネーターがジョークを解するほどに人間を学んでいるため「アンドロイド・ジョーク」として過去作の台詞(によく似た台詞)を使う。だからファンサービスでありながら不自然ではないのだ。
いつもながらに銃をばんばん撃って、必要以上に交通事故を招きながら、ああここが決戦の地なんだろうな、という危険な場所(安全衛生管理者としては柵やカバーを設置しなければならない巨大な回転体)できちんと決着をつける。そのうえで、今の時代、そして未来に向けた新しい「ターミネーター世界」も描いている。
小さな不満があるとすれば、その「危険なアクション」の過剰さだろうか。
詳しく書くとネタバレになるから例え話になるが、四国村(香川県高松市)に行ってゾンビに追いかけられた場面があったら、かずら橋(レプリカ)を渡ろうとしたら揺れていて怖い、で僕としては十分なのだ。
そこでいきなり、橋のワイヤーが切れかかっていて大変、それを繋ぐには背負った鞄から工具を出さなくてはならなくて、鞄のジッパーが噛み込んで開かなくて、なぜか山の上(たぶん安藤忠雄設計の四国村ギャラリー)から岩が落ちてくる、さらにゾンビがその辺に偶然落ちていた時限爆弾のスイッチをON、みたいな状況は、ちょっと飽きる。そこまで色々あったら死んでるだろう普通に、と冷めてしまうし、どうせCGだろうと鼻白むかもしれない。
まあ、粗を探したらきりがない。
元から緻密なシナリオと世界観を楽しむ難しい映画ではないのだ。正直なところ、歴史改変SFとしてはガバガバな、B級作品であることも「ターミネーター・シリーズ」の持ち味だから。
うん、良い映画だった。少なくともここ最近のターミネーターシリーズに失望していた人は観てみるといい。「1」や「2」の味わいが戻ってきている。
映画の後に食べたマクドナルドのソフトクリーム*2も美味しかった。さっぱりしていて、観光牧場の「特濃の生乳」のものより好きだ。
実は昨晩、もやもや考えて睡眠不足だった。日記に書いた通り、いろいろ考えることがあったのだ。
そういう時は映画が効く。
今ちょっと頭痛がしていて、今日はしっかり寝ないと健康によくない感じ。映画のおかげでしっかり眠れそうな気がする。ありがとうサラ・コナーさん。
ちなみに今回の敵役の新型ターミネーター氏は、「ひたすら強いがキャラが弱い」感じでした*3。一芸に秀でる、という意味では「2」の液体金属T-1000が頭一つ抜けていると思う。
唐突に、今日のお弁当。
- 雑穀ごはん
- 鶏唐揚げ
- サツマイモのバター焼き
- 卵焼き
- キャロットラペ
- プチトマト
卵焼きは、少し前に作って余らせていた煮物(切り干し大根と油揚げ)を卵液と混ぜて、電子レンジで加熱しただけ。手抜き料理で1つの容器を占めることができた。
味の濃い唐揚げならば1個で満足してしまう今日このごろ。これが加齢か。

奥薗壽子のスープジャーのお弁当 手づくりスープはカラダにやさしい!
- 作者: 奥薗壽子
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2013/10/26
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (6件) を見る