寝坊した訳ではない。
ただ寝不足だった。
今日は午前中が休めそうだったため、早めに電話をして二度寝をした。数時間寝てすっきりと目覚め、ベランダの片付けなど家事を済ませてから出勤(登校)した。
夜は映画を観に行った。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』というアニメ映画。
これの広報にほんの少しだけ仕事で関わっていた事があり、興味を持ってテレビ版をまとめて観て興味を持って、映画も観ることにしたのだ。
あの凄惨な放火事件のあった京都アニメーション社の作品。だからスタッフロールを見ていると、とても複雑な気持ちになる。遅延なく公開されたということは、事件の前に概ね制作完了していたのだろう。
それは別としても、良い映画だった。
アニメでなければできないお話を、とても高品質に作っている。中盤と終盤で、じわっと涙が出てしまった。
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こう言ってはアレなのだが、邦画に関しては「感動もの」はアニメのほうが適しているのではないだろうか。
ちょうど、シネコン前の液晶看板で繰り返し流されていた邦画の予告編が実にやかましかった。主人公やヒロインが絶叫して、「この冬、感動の涙が日本を覆い尽くします」みたいなナレーションが流れて、試写会を見た人達の「号泣しました〜*1」というインタビュー映像が連続する。
少なくとも自分の求める感動は、そういう騒がしいものではない。
しかしどうして邦画では、強い情動を表すのに絶叫するのだろうか。雨に打たれながら、あるいは渋谷の駅前交差点で、絶叫ばかりしている。
おそらくは、全てを描かざるをえないアニメーションという手法が、「感動もの」に適しているのだろう。実写の邦画は、出演者個々人の魅力を描くことはできても、総合的な世界を作るのが難しい、あるいは興味が無い。なんだかもったいないと思う。少なくとも全国の大型劇場で公開される実写作品は、限られた層にのみ響くように作られている。
「天気の子」などを見る限り、アニメと実写作品は、対象範囲において昔とは逆転しているように思える。
さて寝ます。半ばサボりのように午前中を休んだせいもあって、とても調子がいい。あと1日頑張ります。
*1:ここだけの話、「嘘だよね」って思う。映画館で号泣(声を上げて泣く)している人なんて見たこともない。号泣はこの数十年で安くなったものの一つだ。