パフェとうどんの誕生日

今日は誕生日。
タモリみのもんた、それから鄧小平が同じ誕生日だ*1。子供ではないのでパーティなどはしない。そもそも平日に集まってくれるような友人が、この土地にはいない。

讃岐うどん

遅めの朝食を食べに「さぬき一番 一宮店」へ行く。
ここは讃岐うどんのお店としてはかなりの有名店らしい。空港へ向かう道にあるから、仕事を終えた出張者やテレビタレントが最後に立ち寄ると聞いた。それ以外にも、遅めの閉店時刻、多彩なメニューや、もちろん味も人気の秘密なのだろう。
自分も、出張で香川県に訪れた時には何度かここを訪れている。セルフ式ではないこともあって、地元の人も連れて行きやすいのかもしれない。

いつも混雑しているが、開店直後の今日は僕1人だった。
友人から教えてもらった「ラーメンみたいなうどん」を注文する。

これはいわゆる「ラーメン二郎」的なラーメンを、讃岐うどんで再現したものだ。かけうどんに大ぶりなチャーシューが乗り、鰹出汁のつゆには鶏ガラスープと豚の背脂が混ざる。野菜(ほぼモヤシ)も山のように積まれる。
もちろん、無料で野菜や“背脂”を増やすことができる。僕はせっかくなのでと「野菜マシ」にしてみた*2

味は意外とあっさりしている。
背脂があるとはいえ、全体的には讃岐うどんなのだ。つるっとした麺は、中華麺よりも食べやすい。ちなみに中華麺も選べる。

脂の少ないチャーシューと、山盛りにさらに足されたモヤシをひたすら食べていると、「僕は誕生日にどうしてこんなことをしているのだろう」と考えてしまう。

ともかくそんな遅めの朝ごはんだった。
なるほどこういうものもあるのかー、と思った次第です。二度三度とは食べないけれど、讃岐うどんの“振れ幅”を知るのには良い機会だった。昼食も要らないくらいに満腹になったし。

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レモンのパフェと瀬戸内国際芸術祭2019

昼は家事をして過ごし、おやつの時間を過ぎたあたりで街へ行く。
街から海に向かって自転車を走らせ、「北浜アリー」へ。

ここは古い倉庫群をリノベーションした商業施設。
なかなかにお洒落だ。この種の「建築事務所が主導するデザインされた空間」としては、なかなか上手くやっているのではないだろうか。単なるカフェや輸入雑貨店だけでなく、きちんと地元カルチャーに関連している店があることが成功の秘密だと分析する。

 

今回の「瀬戸内国際芸術祭2019」では、この北浜アリーも会場となっている。
倉庫群の建物を使ったものから、店内の1室を利用したものまで数種類の展示があった。
高松港から頑張れば徒歩、レンタサイクルならあっという間、タクシーでも近い距離だから、いかにも「島巡り後」の人達も目立つ。
少し早めに島から高松に戻ってきた若い人達が、カフェや雑貨店に寄りながら夜を待つにはぴったりの場所だと思う。

個人的には、広いスペースを使った団扇の展示が気に入った。
この北浜アリーは、夜の自転車散策で前を通ることが多い。いつも「あの瀬戸芸の展示の大きなものは何だろう」と気になってはいた。それが団扇の骨だったとは。遠くで見て、近くに寄って、面白い。そういう作品は楽しい。

 

キッシュ屋さん(カヌレが美味しい)の2階では、「讃岐うどんロボ」と「地元の高校生が絵巻形式で紹介する香川の特産品(主に漆芸)」が展示されていた。この2つは、正直言って面白く無い。
置かれている漆器はとても素晴らしいが、高校の美術部員が書いたような紹介イラストや説明文、技術的に見るべきところが無い讃岐うどんマシンなどは、瀬戸内国際芸術祭らしからぬ質だと思ってしまった。

どうにもこの「芸術祭で地域振興のとりくみ」が苦手だ。上手いと思えたためしがない。
しかし瀬戸内の島々では「芸術と島の生活」を組み合わせた活動が多く、それらはとても興味深く楽しめている。結果的に島の振興にも役立っている印象がある。
おそらく、かなり注意深く(ベネッセや北川フラム氏が)抑制して、街興しそのものを目的としないように、少なくともその匂いを表に出さないようにコントロールしているのではないか。

 

瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック

瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック

 

 

 

 

ここでのおやつは「レモンのパフェ」。
お店は「L’île -apero- リル」。
誕生日には少し良い甘いものを食べることにしている。昨年までならば住み慣れた土地だから店も選べたが、今年はまだ「お気に入りの店」がほとんど無い。
だからまあ、場所と時間で選んだ店と品だったのだが、なかなか手が込んでいて美味しいパフェだった。

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ただし今日は早じまいとのことで、のんびり出来なかったことは残念だった。閉店に向けてあからさまに「お片付けの雰囲気」になったことも、ちょっと気になる。北浜アリーはイベントや撮影も多いから仕方がないのかもしれないけれども、「勿体ないなあ」とは思う。ほんの少しの何かを欠いてしまう店がわりと多い。

店の雰囲気や内装としては、すぐ近くにある「salon blue」のほうが好きだ。香川県に縁があるデザイナーや建築家、アーティストの作品が集められた店内は、地元民も観光客も行く価値がある。夕方から夜のお店だから、僕は日没前に行って、コーヒーや甘いものを楽しむことが多い。「blue」のパフェも美味しいです*3

 

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誕生日のお祝い

朝から様々な通信手段で誕生日の祝いが届いた。LINEから郵便まで、友人も知人も、それから家族からも。有難い。 

さらに有難いことに、遠方に住む友人の娘さん(小学生)からは、ヒヨコマメが届いた。1年に1回か2回しか顔を合わさない*4間柄で、どういうわけか僕は「ヒヨコマメが好きで好きでたまらない(親戚ではない、謎の)おじさん」となっているらしい。

「なんだその絵本みたいなキャラクター」って思う。
そういえば以前、ヒヨコマメの説明をした気がするが、別にそれほど好きではない。
まあ、そういう少し不思議(SF)な存在も、人生を彩るには欠かせないと思うのだ。彼女の物語に彩りや陰影が増すのなら「ヒヨコマメおじさん」に殉ずるのも本望だ。

 

GABAN ガルバンゾー 1kg

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さあ、気ちがいになりなさい (異色作家短編集)

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しかし例えば5年前の自分に「あなたは四国に引っ越して、誕生日には小学6年生の女の子からヒヨコマメを貰う」と伝えることができたとしたら、どうだろう。
まるっきり信じないか、未来の自分が狂ってしまったと悲観するか、どちらかだと思う。
なんというか「なるほど。ならば…」と、5年後に向けてアクションする要素がまるで無いではないか。奮起も対応もできない。

 

3年の星占い 獅子座 2018-2020

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とはいえ、それが今日の自分。
朝に讃岐うどんを食べて、おやつには良い感じのパフェを食べて、夕方には小学生宛てにヒヨコマメのお礼の手紙を書いている。
数時間前には年齢がカチリと1つ増えた*5
今年もなんとか生きている。

 

 

今年は、SNSで「祝いを送りたい」というご意見を何人かからいただいています。なので、Amazonの「欲しいものリスト」を公開します。
気が向いたらご利用ください。
ありがたく日々の生活で使わせていただきます。ヒヨコマメのように。
この誕生日プレゼント用リストは、今日から来年の8/21まで有効です。来年の8/22以降に生存していた場合は、さらに1年間継続します。

Amazon欲しいものリスト 

※基本的に覚え書きで特に整理はしていません。こりゃあ恥ずかしい世間に公開すべきではない、という品がありましたらこっそり教えてください。 

 

 

直島古民家シェア暮らし (コミックエッセイ)

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せとうち すてきな旅CAFE 森と、海と、島のカフェ案内 岡山・香川

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お題「ひとりの時間の過ごし方」

お題「今日のおやつ」

お題「これって私だけ?」

 

 

*1:もちろん年齢は違う。

*2:お店のおばさんには警告された。残すのはもったいないからね。

*3:北浜アリーで一番好きなのは「Book MARUTE」です。写真集専門(?)の本屋さん。かき氷もコーヒーもあります。

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*4:自分は完全に祖父か叔父の目線だ。「はあー大きくなってー」とか言ってしまう。

*5:母子手帳の記録を参照。

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