昨年に静岡から香川へ引っ越した時に、趣味の道具や書籍、大きな工具など、生活必需品ではない荷物は実家に残してきた。
今回の帰省では、それらの回収も目的のひとつとなっている。
もちろん四国での生活を充実させるための作業ではあるが*1、実家のものを減らすことこそが主目的である。
両親の高齢化に伴い、彼らの生活をできるだけ簡素にしていくことが求められているのだ。いわゆる「終活」である。
そんなわけで、午前中から車に荷物を積み込んでいく。
実家には、四国で住んでいるアパートの部屋くらいの広さの離れがある。そこに僕の荷物から両親や兄弟の古いものまで詰め込んである。
実家の本棟にも、もちろん荷物はある。なまじスペースがあるので荷物が溜まってしまう。
実家を出るにあたって、自分の部屋というものが無くなったので*2帰省の際は客用の座敷が僕の滞在用個室となる。
そこにまずは荷物を運び入れて、取捨選択をしていく。
実家で使っていない品物のうち一人暮らしで欲しいものも選ぶ。
持ち帰りたいものは多いが、中型のセダンにはそれほど荷物が載らない。折り畳んでもさほど小さくはならない折りたたみ自転車(タイレルFX)を載せているので、より制約は大きい。
今回は書籍の半分は諦めた。
それから、四国のアパートの収納も考えなければならないので、とりあえず迷ったら運び出して、取捨選択については四国で行うことにした。なにしろ疲れるのだ、半日で集中力が切れてしまった。
最終的には、イタリア映画で描かれる庶民のバカンスみたいに、後部シートとトランクは荷物がぎっしり詰まっている状態となった。
前に帰省した時も、やはり車にぎっしりと荷物を詰めて静岡から四国への6時間の旅をしたのだった。引っ越し業者に運んで貰った家具や荷物も含めると、おそろしい量の物品が本州から四国に渡っている。
1Kとはいえ妙に収納が多いアパートで本当に良かった。東京辺りに住んでいたら、こんなにも家財道具や趣味のものを持ち込めないだろう。
そういう疲れる作業をした自分を労うために、おやつはかき氷を食べた。
静岡に住んでいる時に通っていた、焼津市の「鯛焼きあおば」のかき氷。たぶん今年は今日しか食べるチャンスが無いだろうから、とても悩む。「あおば」らしく、そしてお気に入りの味ということで「生グレープフルーツ」を選択した。
自分の選択に間違いは無かった。今日は生グレープフルーツが大正解だ。
なにしろ短期間の帰省だから、行けるお店も逢える人も最低限。でもいちおう、行きたい場所の7割くらいはクリアできた。
明日の午後に静岡を発つ。夕方から夜に四国に到着する予定。
今夜は両親ともに家を留守にしている。
母は入院、父は地元の会合に出かけている。
そして僕は、台所でいくつか料理の作り置きをしている。
父はひととおりの家事ができる。料理は得意といっていい。でもやはり老人が1人では食べるものが偏ってしまうし、量も足りない。冷蔵庫を見るとそれがわかる。
親孝行のつもりではなく半ば暇つぶしとして、野菜の下拵えや温めるだけで食べることができる料理をちまちまと作っている((料理の合間に、シンクや風呂を漂白剤で綺麗にしたり、重曹での汚れ落としを行う。ケミカル系のお掃除も老父母が苦手とするところだ。)))。つまり、普段の四国生活と同じことをしている。
従姉や女友達も「帰省した時に料理をしてしまう」と言っていた。なにしろ実家の夜は暇だ。他にやることも無い。
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