最近行くようになったスーパーマーケットで、おからが安い。
1kgで98円。あまり売れていないのは、量が多すぎる事と、日持ちがしないからだろう。本当にただの“生おから”がビニール袋に詰めてあるだけなので、無計画に買うわけにはいかない。
でも僕は買う。安いし、買ってから考えるのもまた自炊の楽しみというもの。制限付きの品を活用してこそ独り暮らしの台所である。失敗しても1人で引き受けられる。エジソンだって98円/kgのおからがあったら実験用にとりあえず買っただろう。
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とはいえ、やはり活用が難しい食材ではある。
スーパーで大手メーカーが販売している品よりも水分が多く、包装の密閉度も低い。健康食品コーナーのパウダー品とまではいかないが、嵩が多くてしかも生なので冷凍したら変色しそうだ。
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考えていても仕方がないので、まずは100gほどを「卯の花の炒り煮」にしてしまう。極めてスタンダードなお惣菜。お弁当には使いづらいが、密封しておけば日々の食事に使えるだろう。冷凍にも耐える。
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そして500gをカレーに使う。
生姜を多め、玉葱0.5個、ニンジンも大量に使う*1。挽肉を使った、いわゆるキーマカレーだ。
普段は豆を使うが、今回はおからを投入する。
トマト缶の代わりに野菜ジュースを使い、全体にさっぱりした味を目指す。おからが一気に水分を吸収するので追加で野菜ジュースとカレー粉を入れつつ、胡椒などで辛みも足す。
このカレーは美味しくできた。
ナチュラル趣味のカフェでランチプレートになりそうな品になった。たぶん、全体に薄味になるからだろう。市販のカレールウを規定の半分ほど使用して、胡椒やその他のスパイスで味を足したのだが、全体に塩味が弱まって“薬膳カレー”っぽくなった。
難点としては、かなりの量になってしまったことが挙げられる。
ある程度は食べるが、大きめの密閉容器を使用しても、冷凍庫と冷蔵庫の容量を圧迫する。
まだ残り400gほどおからが残っているのだ。
この残りの400gは、電子レンジで乾燥させてしまう。
こうすると量も減るし、冷凍しても日持ちする。完全乾燥は無理でも、ぱらっとさせればジップロックで扱うのも楽だ。
カレーを作っている合間に、900Wの電子レンジで10分から5分ほど、何回かにわけて加熱した。時々混ぜて、さらりとしたら完成。
予想より多くカレーができてしまったが、これで一応は1kgを使うことができた。おからを使うことが目的か手段かは、僕の考えることではない。多くの自炊がそうであるように、まずは作ってみることが肝要なのだ。
しかし1kgのおからを今後も生活に導入できれば、家計としてはずいぶんと楽になりそうな気がする。お麩や豆腐のような「味のしないもの*2」がわりと好きなので、容易に活用できそう。とりあえずはパンケーキに混ぜてみたい。友人夫婦宅では卵焼きに入れていた。他に何かあるだろうか。
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