来週末に泊まりがけで三重県に遊びに行く。三重県の皆さんよろしくお願いします。
普段から週末にはお弁当の準備はしているが、今日はさらに平日の食事も作り溜めしておいた。仕事もばたばたしているので、自炊の手間は極力省きたいのだ。
そんなわけでカレーも作った。
カレーさえあれば何とかなる*1。
今日はキーマカレーを作ってみた。最近はキーマカレー用のルウが売られていて、それなりに味がまとまるので便利。特に深く考えずに作ってみたところ、思いがけず美味しくできた。野菜は多め、肉はだいたい箱の通り。何が良かったのか、後から考えても全然わからない。
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』予告3(3/8全国公開)
朝には映画館で「スパイダーマン:スパイダーバース」を観てきた。
アメコミ映画はそれほど好きではない。
マーベル社のシリーズは途中で投げ出すことが多い。
それから、アメリカ製のCGアニメも得意としていない。子供向けのピクサーやディズニーのものは楽しいけれど、あのやたらとハイテンションな喋りがどうにも合わないのだ。吹き替え版になると、ハイテンションかつ洋楽アーティストのインタビューみたいな口調で、しかも早口でジョークも交えて、と引っかかる部分が多くて困ってしまう。
でもこの映画は観た。
理由は1つ、SNS(Twitter)で好きな作家さん達が褒めていたから。
マーベル社のアメコミCGアニメーション、コメディ色も強くて吹き替え版、ということで不安だらけだったのだが、予想に反して面白い。というか、途中から夢中になって鑑賞した。自分にとっては「ベイマックス」以来の感動作となった。
様々な時空、というのは今まで色々なシリーズ展開をしてきた「スパイダーマン」の主人公達が、ある事件をきっかけにひとつの時空(元祖スパイダーマンの作品世界)に呼び出されてしまう、というお話。
主人公達は(元の媒体・作品により)絵柄が違い、その違いのままひとつの世界に集うことになる。例えばモノクロ印刷のコミック出身(?)のスパイダーノワール氏は、この世界に召喚されてもモノクロの姿で、どうやら世界認識もモノクロらしい。
ジャパニメーション的にKawaii感じのスパイダーマン少女もいる。
演出自体がかなり漫画的で、吹き出し(吹き替え版では日本語だった)や効果音が効果的に使われている。
グラフィティーなどのストリートorポップカルチャーも見ていて楽しい。
どんな作品かは、予告編を観ればまあわかる。
賑やかで楽しくて、きちっと感動できる。
でもそれだけならば僕はたぶん飽きていただろう。なるほどファンなら喜ぶだろうね、と。
しかし観ている時も感動したし、映画館を出てからもその熱は心に残っている。
なぜだろう。
メタ的な要素が満載の、シリーズの集大成である作品だから、ファンサービスの部分は大きい。でもそれだけではない。
僕でも知っている、「スパイダーマン」のスパイダーマン的な要素が、あからさまに語られずにきちんと表現されていたのだ。
「シン・ゴジラ」が、「怪獣」という言葉を一度も使わずに、しかし120%の怪獣映画だったように。スパイダーマンのエッセンス、熱量の部分がすんなりと飛びこんでくる作品だった。
日本の作品で、こういう綺麗なまとまり方をする「劇場用集大成作品」って有るだろうか。あるいは今後、作られるだろうか。
しいて言えば、というレベルでは「機動戦士ガンダムUC」を思い出す。 あれは画面作りという点ではスパイダーマン:スパイダーバースとは真逆の、色々な作品のキャラクターやロボットの絵柄を「201X年代のフォーマット」に落とし込んだうえで、ガンダムを貫くいくつかの物語をまとめ上げていた。僕は大好物だけれど、エンターテインメントの汎用性、誰でも楽しめるという点では、今回のスパイダーマンが勝る。
いやまあ、綺麗にまとまりゃあいい、マニア以外でも楽しめるのが1番、という訳ではないのだけれど、しかしスパイダーマン:スパイダーバース、大したものである*2。
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しかしですね、高松のシネコン、いわゆるイオンシネマなんですがね、いつもいつも予告編が長すぎじゃないですかね。
普通の予告の後にイオンシネマ独自の予告が5分以上続く。主題歌を担当したアイドルの応援メッセージなんてものを予告編に追加しないでください*3。
もちろんローカル企業のCMもある。高松の場合、「ただの空白」を全員が眺めるという謎の1分が予告編とCM、CMと「上映にあたっての注意」それぞれの合間に挟まれる。全部、上映開始時刻から後なのだ。これだけ長いと、本編の前に弛緩するし、後から入ってきてどたばたする人だって増える。
予告を増やしたいのはわかるが、もう少しだけ観に来た客のことを考えて欲しいものです。