独り暮らしと中華粥は相性が良い。
手間をかけずにまとまった量が作れるし、冷蔵や冷凍で保存も効く。
炒め物や濃い味のおかずとの相性が良いことも忙しい独身の平日にぴったり。
今の勤め先は出勤時刻が遅い。お腹が空くのを待っていると、昼食がずいぶんと遅くなってしまう。なので米の量が加減できる中華粥を朝に採り入れる計画は引っ越し当初から考えていた。
できるだけ簡単に、もっというと雑なものでかまわない。
旅先で食べた中華粥は、専門店のそれと比べて出汁も濃度も風味も味付けも多岐にわたっていて、なるほど自由で良いのかと認識を改めたところだった。ペルーの空港の中華粥なんてコンソメっぽい味の“米と鶏のポタージュ”だった。
先ほど明日のぶんを仕込んでみた。洗い物などの合間に15分程度の作業時間。慣れればもっと楽に早くできるだろう。
ここにレシピを記す。
- 食べる量と保存する量を考えて水を計る。
- 例えば保存容器に水を入れてみる。
- 鍋に水を注ぎ、ちょっとだけ減らす。
- 米を適当に入れる。
- 横浜中華街の専門店では「お粥1杯はレンゲ1杯の米から」と言っていた。後で希釈できるので適当でいいが薄めのほうが“それっぽい”と思う。
- 加熱開始。焦げ付かないように中火から弱火を保つ。
- 美味しそうな出汁の素材を適当に入れていく。鶏肉とか干しエビとか。今日は鶏肉(親子丼用にカットされているもの)を投入した。
- 生姜(今日はチューブ入り)を入れる。
- 味付け。ヒガシマルの「ラーメンスープの素」を半量程度。これで味が決まる。なにしろラーメンスープだ、中華料理だ。
- 胡麻油を入れる。食べる時にも加えるので忘れても大丈夫。
- そろそろ沸騰してくるので、そのまま弱火でことこと煮るか、保温調理(布で包むとか)に移行する。
- 米が“咲いた”状態になれば完成。
- 胡麻油や葱や油揚げ(胡麻油を塗って炙るとよい)を添えて食べる。
- 余ったものは保存容器に入れる。
今回の改善提案は、ラーメンスープの素を入れることだ。
ちょっと醤油の色が強いので、少なめにして鶏ガラスープの素を加えても良いかもしれない。白っぽい“素”があったら採用したい。
台湾土産にいただいた、台湾味の素が製造販売している「ほんだし貝柱味」があれば便利だろう。あれは美味しかった。
日本ならば「干し貝柱スープ :味の素」が代替できそうな味だった。
明日の朝には青梗菜とニンジン(細切り)の炒め物を作る。肉っぽいものが足りないが、なんとかなるだろう。
決して威張れる料理ではない。僕だってお客さんが来たらこんなものは出さない。でもこういう品を、もそもそと食べるのもまた生活の彩りといえる。
もっさりもそもそした料理といえば、今日のお弁当がまさにそれだった。
- 五穀米ごはん
- 焼いたオイルサーディン
- インゲンとシメジのオイル煮
- 蒸したサツマイモ
- 練り製品色々と根菜の煮物
唐辛子入りのオイルサーディン缶が安かったので活用。インゲンとシメジも同じ油で煮ている。塩胡椒を足しているが味は似ている。
練り製品はいただきもの(高松市は揚げたカマボコの店が多い)と、おせち料理用の余りのカマボコ。どちらも質が良いのか、煮物にしたらとても美味しい。
この写真を撮った後に彩りが足りない気がして「山葵菜」のお浸しを追加した(遅刻しそうになった)。