今日はお弁当を作らなかった。
三重県で独り暮らしをしていた時と同じく、お弁当の準備はすなわち時間管理上のバッファとなっている。つまり、お弁当を作らない選択が、朝の時間的余裕をもたらすのだ。
これはなかなか無視できない“資産”であり、かつては同僚の何人かに説明をしたこともあったのだが、概ね2割の人間が「よくわからない」と言っていた。わからない人達は「お弁当を作らない日はどうするのか?」と問うてくる。
作らない日は、別のものを食べる。
昔の勤め先ならば、それは社員食堂だった。
朝に申し込むと昼に届くお弁当業者の職場もあった(量は多いが美味しくはなかったです)。
前職は実家が近かったから、昼休みに戻って食べることが多かった。
外に出て何かを買ってくる、あるいはお店で食べる、という勤め先はほとんど無かった。これは勤め先が田舎、大きな敷地の工場(化学コンビナートとか)、あるいは田舎かつ広い工場、といった環境が原因だ。そういえば学生時代も田舎暮らしで、アパートに帰って自炊するかお弁当を持参するかして済ませていた*1。
ランチの行列に並んではいけない (青春新書インテリジェンスシリーズ)
- 作者: 中島孝志
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今の勤め先は、有名な「高松のアーケード街」の一角にある。
飲食店があちこちにあるので、食べる場所には苦労しない。安いお店が多いのが嬉しい。東京のオフィス街に比べると半値程度だと思う。
東京に滞在して仕事をしていた時は現金がどんどん減っていって困ったものだった。たとえ後で昼食費が補填されるとしても、日々の支払いは減らしたいものだ。
さて今日の昼食はうどん屋さん。
12:00過ぎには行列ができる有名店。いつか行こうと思っていて、今日は早めにお腹が空いたので初めて行ってみた。
ずいぶん広いお店で、働いている人達はとても元気。
なにしろ讃岐うどんの店だから、とても安い。
肉入りのぶっかけうどんが有名らしい。
豚肉と牛肉、両方あって迷う。そういう人のために「スペシャルぶっかけ(冷・温)」が用意されている。このよくできたメニュー構成に、僕も誘導されることにした。
これはスペシャルを名乗るだけあって、いわゆる“全部入り”である。
- うどん
- 甘辛く煮た豚肉
- 甘辛く煮た牛肉
- わかめ
- 温泉卵
- ねぎ
- レモン
これが構成要素だ。
揚げ物は100円均一。麺がしっかりしていることもあり、このスペシャルを注文したのならば揚げ物は不要ではないか。油分がほしければ揚げ玉(無料)を加えればいい*2。
500円でお釣りが来るのは、やはり安い。この店を教えてくれた人は「ちと高い」と評していたのだが、移住者の感覚からしたらよくわからない。いや、郊外の小さなお店ならもっともっと安いし、この店でもかけうどんの類はずいぶん安い。
讃岐うどんに関しては、値段の事ばかり気にしてしまう。味については「それぞれの店で、それぞれに美味しい」としか言えない。ケーキやドーナツやシャンメリーならばそれなりの評論ができるけれど、讃岐うどんを語るには経験も知識も不十分なのだ。
いずれ自分にも讃岐うどんについて分析的に語る日が来るのだろうか。
ちなみにこの店で次に食べるとしたら、豚肉を使ったメニューだろう。甘辛く煮た牛肉は他のお店でもよく見かけるが、豚肉のそれは少しだけ珍しいし、そしてなかなかに美味しかったので。