出社したら、屋根が飛んでいた。
それが今日の大きな出来事。
確かに今回の「チャーミー」は大きかった。
夜中にシャッター(昔でいう雨戸)を叩く風と雨の音が大きくて、閉め忘れかと思ったくらいだ。
出勤時にもあちこちで物が転がっていて、ビニールハウスや小屋が倒れていて、なんだか尋常ではない感じ。高速道路が止まっているせいであちこちに渋滞が発生し、交差点では警察官が手信号で交通整理をしている。
そして出社してみたら、職場敷地内の倉庫がとんでもない事になっていた。屋根がべろりとめくれて駐車場に落ちていた。
周囲は中小企業の倉庫や工場が点在している。停めてある営業車や、構内の電柱、そういったものに外れた屋根材が当たって滅茶苦茶になっていた。
屋根は飛んだが天井が持ちこたえていて倉庫としては雨漏り程度で済んでいる。しかし停電が発生し、また飛び散った断熱材や板を片付けなければならない。
職場とはいえ、自分達は間借りしている身。
停電となると仕事もなく、まずはその片付けを手伝うことにした。
他にも同居する小さな会社があって、その人達は仕事ができない事に腹を立てているようだった。「管理が悪いからこんなことになる」と。確かに道理であり、周囲のきちんとメンテナンスされた(あるいは新築の)倉庫群は無事なのだった。
しかしそうはいっても天災。少なくとも僕達は電気と通信網が死んでいる状況ではできることが少なく、さらにその破片やゴミを片付けなければいつまで経っても駐車場が使えない。
半日かけて、できる掃除と片付けをして、その後は自宅で仕事をする。
家は電気も来ているしインターネットにも繋がる。昼寝もできる。
しかし疲れた。
長い出張だったうえに自分と会社のスケジュールをしっかり説明する必要もあって、それなりに緊張しての“一週間ぶりの出勤”だったのだが。
それがもう延々と肉体労働。荷物搬送用のエレベーターも、水を吸える掃除機も使えない。近所の道は軒並み大渋滞で買い出しも一苦労だった。
というわけで明日は筋肉痛。
しかし引っ越しスケジュール、どうしたものか。仕事も絡むと全然余裕が無いのです。ああ困った。寝よう。