マシュマロの食べ方には色々ある。焼く、飲み物に入れる、といった有名なものから、焼き菓子のフィリングに使うような凝ったものまで本当に多種多様。ただ甘いだけのふわふわしたキャンディだからこその応用だとは思うが、それにしても多い。
こういうお菓子にはよくあるように、パッケージの裏面にはその“応用レシピ”が書かれている。今回購入したホワイトマシュマロには、「市販のタルト型にカスタードクリームを絞り缶詰のフルーツと刻んだパウンドケーキ、マシュマロを敷き詰め軽く焼け」とある。こうなるとマシュマロ以外の存在感が目立ち過ぎる気がするけれども(味も想像がつく)、まあ楽しそうではある。
今日はそのマシュマロをヨーグルトに入れてみた。
正確には昨日の寝る前に仕込んだ。
プレーンヨーグルトに袋半分くらいを入れて、また蓋をして冷蔵庫で一晩。普通、ヨーグルトを1回かき混ぜると水分が分離するものだが(この水分は乳清といって云々、という説明が必ず書かれている)どういう理屈か、マシュマロを入れると全体が馴染んだ状態となる。
ゼリーのように固まっているわけではなく、そして普通のプレーンヨーグルトとも違う不思議なぬるりつるりとした食感となる。
不思議といえば、マシュマロの表面にまぶされた澱粉、多くはコーンスターチの、あの粉っぽい味わいがなぜかヨーグルトの奥に漂う。溶解したわけではないとはいえ水分が多いどろりとした中で味として粉っぽさが残るのは不思議だ。
甘いヨーグルトは好んで食べない。
ジャムを少し入れるのは好き。
でもこのマシュマロ入りヨーグルトはなかなか良かった。
抜群に美味しい、わけではない。味としては70点で、20点の特別点が加わり総合点で高評価、という感じか。
作ってみなければわからない世界なので、暇な人には強くお勧めする。興味がなければ知らなくても何も不都合無く、あるいは経験した後に「なんだ普通じゃないか」と思う人も多い、その程度の逸脱だから、優先度も重要度も低い“おすすめ”ではある。
しかしヨーグルトとマシュマロで200円と少し、ならば試しても損害は少ないだろう。食べられなくて処分するような味にはならない事も、小さな逸脱、冒険としては最適ではないか。
なお、マシュマロはプレーンなものを推奨する。味や香りが無いものが良い。たぶん。
すべてがわかる! 「発酵食品」事典 (食材の教科書シリーズ)
- 作者: 小泉武夫,金内誠,舘野真知子
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2013/06/13
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る