ほんの少し頭痛がして、頭がぼうっとして、なんとなく熱っぽい。
大した体調不良ではない。
納屋の片付け、部屋の大掃除、本の整理に服の選別、庭仕事、そういう埃っぽい作業を多くしたので、アレルギー的な何かが起こっているのだと思う。全体的に鼻炎や喘息を思わせる症状だ。
ちょうど親戚家族が遊びに来ていて、普段なら彼ら(特に彼らの子供達)の相手をするのだけれど、今日は遠慮させてもらった。
感染を考えて、というわけではなくて、ちょっとのんびりしたい状況だと判断したので。
昼には久しぶりの「喫茶の坩堝」へ行ってきた。
苺とプリンの盛り合わせを食べ、酸味の強いコーヒーを飲んだ。
この店、相変わらず雰囲気に馴染めない。
こだわっているとは思うがコーヒーは普通。
食べ物も「あと少し何かが足りない」と思う。
メニューブックのデザインや文面が垢抜けない。メニュー名の表記など、いつも「なんだか違うよなあ」と思ってしまう。
そもそもレトロ喫茶や昭和っぽいものをインテリアに取り入れているわりに、「そういうの好きな個人店なら、もうちょっと凝れるよねえ」と思わせるものばかり並んでいる。まさかヴィレッジヴァンガードでレプリカを買っているわけではないだろうけれど、なんとも素人っぽさが溢れている。二昔前のクラブイベントでは、昭和歌謡を流すものの在り来たりすぎて外した(もしくはルパン三世辺りを使って外す)人達が続出したが、ああいう安直さが装飾にも並べられた本にも感じられる。もちろんBGMにも。
僕はその方面のマニアではないが、「好きで選んだものを揃えた結果の昭和喫茶風カフェ」ではなくて「昭和喫茶風カフェをやりたくてそれっぽいものと定番を並べたカフェ」の水準なのは、どうにも惜しい。観光地の似非民藝茶房じゃないんだから。
マニア店主の自意識を押し付けるバランス感覚がおかしいカフェとは違うし、企画会社と地元資本が組んで作ったカフェっぽいお店でもない。こだわりを謳う部分がこちらの考える水準以下、そんなレトロ喫茶はなかなか出会えるものではない。
チェーン店はちょっとなあ、という気分の時に1人で行くには良いお店。ただし、この方面にそれなりの興味がある友人を連れて、という状況で連れていくには躊躇われる。そういう意味では残念で、やっぱり馴染めないのだった。
とはいえ地方のベッドタウンにおいては、難があっても水準以上の飲み物と食べ物が供されるお店は貴重である。
勇気を出して(本当に)古い喫茶店に入ると、そりゃあもうがっかりさせられることがほとんどなので。近くには市民公園もあるし、隣には書店もある。大好きで通うわけではないものの、ふらっと入って読書に耽るには良いお店だ。BGMの音量をもう少し絞ってもらえれば言うことはない。
体調が崩れ始めたのは「喫茶の坩堝」に行った後。
夕食の前から「念の為に安静」モードになった。
では寝ます。先ほどまで読書をしながらうとうとしていた。
今から本格的に睡眠。
微熱はバファリンで収まりつつある。すごいなバファリン。