早朝のグラバー邸と周辺の教会散策からはじまり、軍艦島ツアーを経て、原爆関連の施設、公園を訪れ、そして合間に美味しいものを食べつつ福岡へ移動。
福岡に到着したのは日が沈む頃。
宿に荷物を置いて、夜の街に繰り出す。
夜の街といっても、僕はお酒が苦手だから、あの有名な屋台のストリートに行ってもそれほど入れる店は無さそう。まずは友人が教えてくれた「胡麻鯖定食」のお店に行き、鯖が品切れだったために胡麻鰤を食べて(とても美味しい。ごはんが進む味。他にも食べたいものがあったのでごはんを少なめにしたのが悔やまれる)そして夜の街をあてどなく彷徨う。
行ってみて気づいたのだが、あの屋台の多い辺り、完全に水商売の街だった。なんだか苦手だなあ、と交差点でスマホをいじっていたところ(現代人なのでGoogle様のご託宣に頼る)、知らない人から声をかけられた。
20代後半くらいのおとなしそうな女性。道を聞かれた。ちょうど行く方向が一緒だったので、共に歩くことに。
彼女も自分と同様に「酒が飲めず、夜の街が苦手な一人旅」で、それでも中洲の屋台を見物に来たのだった。
それじゃあご一緒に、とお食事会が始まる。
ひとりならば1品か2品だが、2名でシェアすれば色々と試せる。
お酒が飲めない、あるいはそれほど酔っ払いたくはない、という人が多いらしく、途中でやはり旅の途中の女性が加わり、3人で3つの店を歩くことになった。
もつなべ、ラーメン、豚の串焼き、餃子、明太子を巻いた卵焼き、水炊き、焼きラーメンなどを食べた。
博多駅で1箱6つ入りのお饅頭を買い2個ずつ分け、お互いのSNSアカウントを共有して、お別れ。利害関係の素敵な一致だった。
歳をとったせいか、ひとりで旅をしていると、こういう風に道を聞かれたりすることが多い。男性はほとんどいない。日本人の(少なくとも自分よりはうんと若い)女性か、外国人のカップルが多い。安全そうに見える、とは友人の評だけれど、自分ではよくわからない。
そんなわけで今日も概ね順調だった。
やや疲労気味。というわけで早く寝ます。平和祈念公園も、原爆資料館も、それから軍艦島も、それぞれ書きたいことはあるけれど、今日はとりあえずおしまい。
明日は最終日。午後には飛行機に乗り、夕方には本州へタッチダウンする。今回の旅では、博多では絶対に行くべき観光名所を設定していない。だからまあ、気楽だ。