早朝に家を出て、予定通り飛行機は飛んで、しかも晴れていて瀬戸内海がしっかり見えて、長崎でも(ほとんど)迷わず観光できている。まず申し分の無い、旅の1日目だった。
ただし、食べすぎた。
おなかがいっぱいです。くるしいです。
福岡空港から長崎に移動している間は、タイミングが悪くてほとんど何も食べていない。途中下車して諫早湾を眺めていたときも、美味しそうなものがなくて買い食いはしなかった。
長崎では友人に薦められた「大徳寺焼餅」をまず食べた。
これはたいそう美味しかったのだが、なにしろ量が多い。いきなり満腹になってしまった。美味しくてするするっと食べてしまえたのだ。この店については、後日どこかできちんと書きたい。この餅に出会えたことをもって、この旅行は成功だったと断言できる。良いおやつでした。
それから夕食に食べたトルコライス。
ピラフにスパゲティが添えてあって、上にはとんかつが乗っていて、デミグラスソースに近い何かがかけてある。つまり、ボリュームがある洋食なのだ。
たまたま夜の街で見つけたお店が、元祖(のうちのひとつ)だった。学生街の大食いメニューではなく、きちんとビストロ洋食の食べ物だったから良かったものの、それでもやはり満腹。
美術館(長崎美術館、素敵だった)では和菓子と番茶を、中華街では揚げ菓子を食べた。
こまごました買い物に訪れたスーパーマーケットでは「おきゅうと」を購入した。夜か朝にでも食べようかな、くらいの気分。好物なのだ。そのときに鮮魚担当者なのか出入り業者さんなのか、やたらと面倒見の良いおじさんにつかまり、無料でいいからと「銀ブカの酢味噌和え」をオマケにもらってしまった。
銀ブカとはたぶんギンザメ。あれを食べるのか。
良い機会だから、あとで寝る前にチャレンジする。おきゅうとはゼロカロリー、ギンザメだって軟骨と白身だから、満腹といってもたかが知れているだろう。
不思議なことに、まず焼餅を食べた時点で日常レベルの満腹感を超えたはずで、それから延々と食べているのにもかかわらず、何もかもが美味しく感じてしまっている。感覚だけはあるが影響はコントロールしている、というのはSF小説によくある痛覚遮断技術と同じだ。
体には悪いだろう。でも、今日と明日だけ保ってくれればあとはどうでもいい。減量は旅の後にします。
ギンザメ