「つきさむ」のごはん

今日のおひるは、静岡市の「つきさむ」で食べた。
ごはんの時間は基本的に月替わりのセットメニューのみ。その「10月のごはん」は、以下の通り。

 

  • チキンと豆腐のナゲット
  • 白菜の甘酢和え
  • かぼちゃのごま煮
  • ほうれん草のおひたし
  • 味噌汁とごはんとサラダ

特にナゲットが気に入った。こういうヘルシーっぽい豆腐混入食品の多くは何かが“本物”よりも欠けているものなのだが、このチキンと豆腐のナゲットは食べ応えがあるのに軽い味わいで、お店で買うものよりも、いや自分で作ったもの*1よりも美味しいのだった。ちょっと面白い体験だった。

 

 

食後に、

  • さつま芋プリン
  • コーヒーor紅茶

がやってくる。
僕はもうここではコーヒーばかり飲んでいる。好きな味なのだ。

 

 

 

北北西に曇と往け 1巻 (ハルタコミックス)

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さて、ここからは愚痴である。

ちょうど最も混雑している時間帯にお店に入ったこともあり、店主さんは何やら恐縮していたし、お客さんの中には長く待たされる(あるいは4人以上の団体を断る)ことを不満に思う人もいるようだった。ひそひそと、そんな話が客席から聞こえてくる。

なんだかみっともない。

満席でばたばたする、わりと早い時間に仕込んだ分が終わってしまう。なるほど“普通の店”ではあまり出くわさない状況だ。でも、僕はそれもまたこの店の個性だとして受け入れている。
別にこの店の食べ物と雰囲気が好きだから評価が甘くなる、というだけの話ではない。

個人がやっている、本当に一人で切り盛りしているお店に関しては、店主の限界が見えた程度では、そういうものかな、と思うだけだ。
2人以上の大人が協働していて、目に見える欠点と限界が見えてしまう場合は何かしらの悪感情を持つかもしれないけれど(人間はフォローし合える生物なので)、一人ならばそれは店の個性だ。
その個性が客個人の希望と衝突する場合も多いけれど(当然のことながら、常に空き席があり、出来たてが5分で提供されたら素敵だと思う)だったら行かなければいいだけのこと。

お店だから、プロなのだから、と言う人もいるかもしれないけれど、たった1100円(10月のごはん:税込み)で個人が個人にどれだけを求めているのか、と思ってしまう。

今はかなり変則的な営業形態の“個人店”も増えた。開店日だけでも、終末だけ、ランチだけ、ある季節だけ開く小さなお店たち。
前の勤め先でも、そういう店が「どうにも気にいらない。客に制限をさせる発想が嫌。わがままだ」と言っていた人がいた。
しかし僕達は、客とは、どんな店であろうと、何かしらの制限を受けているのではないだろうか。ファミレスやファストフード店では高級感が制限され、オーガニックカフェではジャンクさが制限される。そして、個人のごはん屋さんでは、どうしてもばたばたしてしまうし、臨時休業もあり得る。それは正確にはわがままではない。
そして個人が個人のわがままを制限するには、日々のごはん代(あるいは飲み代)は安すぎると思うのだ。

僕だって、今まで色々な店で、困ることも、嫌だと思うことがあった(外食の4割くらいで不愉快な目に遭っている気さえしている)。でも、店のありようを「間違っている」とは言うべきではない。

大切なのは、2つの事実。
我々は強制されてその店に行っている訳ではない。
そして、個人のお店の場合、見えているのは組織ではなく、ほとんど1人の個人そのものなのだ。

 

フライパンで山ごはん シンプル・簡単なレシピ90

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CAMP LIFE

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お題「コーヒー」

お題「秋の味覚」

 

*1:酒粕入りの調味液に漬けて作る。わりと手間がかかる

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