なんとなくチョコミントアイスを食べたい気分で、帰宅前にコンビニエンスストアに立ち寄ったものの、買いたいと思える品が無かった。
まあミントなら庭に生えているし、なんとかなるだろう、とチョコレート味のアイスを1つ購入、急いで家に帰った。
庭に生えているミントは2種類。
何年も越冬している大きな株と、今年から育てている鉢。
前者はもう、風味がまるで雑草である。手元のハーブ図鑑には、ミントと名の付くものは一年草ばかりなのに、しっかり冬を越している。というか、我が家の庭では、多くのハーブが冬の寒さに耐えて、そして雑草味になる。いちおう食べることは出来るので、例えば天ぷらにすると野趣があってなかなかよろしい。
今日使ったのは、この雑草ミントではない。
山梨県のお土産でいただいた鉢植えを、丁寧に、雑草化しないように育てた可憐なアップルミントだ。先日の猛暑では弱ってしまったので、いかにも高原育ち。
これを摘んで、洗って、適当に千切って、お皿に盛る。となりにアイスを置く。そして、同時進行で入れたベトナムコーヒーとともにいただく。

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チョコレートのアイスをひとくち食べる。
そして、ミントを食べる。咀嚼する。
残念ながら、あのチョコミントアイスの味わいとは違っている。
分量的にはチョコレートが過多。というわけで、ミントを多く食べ、そしてチョコレートアイスを口にする、そんなサイクルに変更したところ、かなりチョコミントアイスっぽさが近づいてくる。でもやはり違う。
都会の高級なお店で食べる不思議なサラダ、といった趣きがある。シェフの名前を冠したお店の名物メニュー。へえ、こんな組み合わせもあるんだー、なんて思ってしまう。
食べ終えてから反省する。
おそらく、僕はバニラアイスを買うべきだったのだ。
バニラアイスを買って、庭のミント(可憐なほう)と、刻んだチョコレートを混ぜて少し冷やし、そして食べる。それがきっと、よりチョコミントアイスに近いものなのだ。
もしかして、バニラアイスと歯磨き粉(といっても粉末ではない。最近はペースト状でチューブに入ったものが静岡県でも売られているのだ)とチョコチップで作れるのではないか。
望んでいたチョコミントアイスからは遠い、しかしこれはこれで悪くないおやつだった。後悔はしていない。ただし、他人に推奨もしない。
戯れにアイスコーヒーにもミントの葉を入れてみたが、これは明解に失敗だった。薬の味になります。なんというか、ファンタジー世界で無茶をした主人公が、無口な猟師に介抱される時に飲む(飲んで寝ていろ…と言われ自分の無力さを思い知るのだった)味だ。
きっと身体に良いので、オススメ。

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