映画『メアリと魔女の花』を観た。
自分の周囲ではまるで話題になっていない。僕も予告編だけでは、それほど興味を持てなかった。
でもジブリ系列の長編映画でもあるし、観て損はあるまいと「男性割引デー」の月曜日に観ることにしたのだ。
予想以上に良かった。
きちんと児童文学の香りがして、しかもよく動く。
小学校の3年か4年かそれくらいの頃に、先生が本を朗読してくれた。「大どろぼうホッツェンプロッツ」も「火ようびのごちそうはひきがえる」も「エルマーと竜」も、その毎日1段落ずつの朗読で知った。そういう子供向けの小説のわくわくする感じがしっかり楽しめる。しかもアニメーションならではの、キャラクターが活き活きと動く楽しさもばっちり。
僕は「思い出のマーニー」が、かなり好き。「この監督は、延々とこういう作品を作り続けて欲しい」と思ったものだが、今回はきちんと「こういう作品」を継続してくれていて、個人的にはそれだけで嬉しい。
全体として、ジブリっぽいパーツを総動員していて(苔むした美しい森、浮遊感溢れる飛行シーン、素敵な建物、とろっとした水の表現)、安心して観ていられる。ストーリーはシンプルで、小学生低学年ならば伏線まで理解できるかもしれない。
なぜか音楽は「ガンダムUC」を思わせる。えーと、バナージ君が運命に抗って、その決意にRX-0さんが応える時の清く正しいテーマ曲を、どういうわけか何度も思い出した。人と技術とその先の物語、という点ではガンダムUCっぽいところもあるし。
ひとりでは、もう一度映画館で観ようとは思わない。でも、誰かと一緒なら観てもいいし、レンタルや配信版を自宅で楽しむのが今から楽しみだ。
解釈を語り合うような小難しい作品ではない。
科学技術の暴走といった現代的な問題を「魔法」を通して語っている節もあるけれど、とりあえずはひとりの女の子が頑張るお話として楽しく観て、僕としてはそれで十分。良い2時間を過ごせた。
The Art of メアリと魔女の花 (STUDIO PONOC THE ART SERIES)
- 作者: スタジオポノック
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
さて、映画の後は甘いものを摂取せねばならない。
新静岡駅の近くにある和菓子屋兼甘味処「いわらや」で、かき氷を食べた。
ちょっと変わったものを、とカフェオレ味を注文。
和菓子屋でカフェオレかー、と注文した後に後悔した。しかし食べてみると、きちんと美味しかったから、結果良ければ無問題である。
次はみつ豆を食べたい。
本当は豆かんを食べたいのだけれど、静岡県中部に扱っている店が見つからないのだ。
あ、「メアリと魔女の花」が良かったので、帰宅してから「西の魔女が死んだ」を引っ張り出して読んでいる。まるで違うお話。しかし読みたくなったのだ。