下巻からは読まない

図書館に本の予約をしてあった。
古い小説で、Amazonでも書店でも売られていない。古本屋にも無かった。
幸いなことに、地元の図書館には置いてあるという。ただし数人が借りている状況。
予約が可能とのこと。有難くそのシステムを利用させてもらうことにした。

そして先ほど、電話がかかってきた。
「下巻だけ戻ってきたので、取りに来て欲しい」という。上巻はまだ誰かが借りているそうだ。下巻が手元にある間は、帰ってこない見込み、とも言っている。

しかし僕は思うのだが、下巻だけ先に借りて、しかもしばらく上巻が来ない状況で、何をすれば良いのか。下巻を先に読め、とでも言うのか。

仕方がないからキャンセルする。
すると、上巻もキャンセルするのか、と聞いてくる。
これもよくわからないが、あるいはゼロから手続きを再開するのが当たり前なのかもしれない。
念のため聞いてみると、上巻だけ借りるのを待つことも、改めて下巻も予約することも可能らしいのだが、しかし「下巻を(この瞬間に改めて)予約すると、(いま図書館にあるこの)下巻を借りることになる。それでいいか」と念押しされるので、またよくわからなくなってくる。

 

対応してくれたスタッフが、本を読む習慣が無いのかもしれない。

たまに、そういう人はいる。図書館業務を行政サービス と言ってしまって良いものかはわからないけれど、でもちょっと考えれば「小説は上巻から読むもの」というこちらのニーズに気付くと思う。

隣町の大病院には、車いすの人がタクシーを頼むたびに「普通の車にするか、車いすが載る車を呼ぶか」を確認する‘ホスピタル・コンシェルジュ’がいる。
たまにいくTSUTAYAは、検索機で調べてわからなかった場合は、同じ検索機で店員が同じ語句を調べる。
今の勤め先では社員食堂で「野菜を食べよう」キャンペーンを実施中で、カレーや丼の単品だけでは注文できず、同時にサラダの食券(ではないが、そういう権利)も買うことになる。で、「サラダコーナー」は、マカロニサラダか春雨サラダか、あるいはペンネサラダなのだ。

別に客に阿る必要は無いとは思うが、しかし利用者の視点というものを少しだけ考えてくれるだけで、そういう間抜け対応は減らせるのではないか。

 

僕は図書館に関しては、できるだけわがままを言わないで利用しようと決めている。大切に扱わないと壊れてしまう、脆い細工物のような施設だ。財政難のなか、みんな頑張っていると思うし、無料のサービスに強く言っても益は少ない。本が買える状況ならば、基本的に買う。無料の本、というだけでもう十分以上に満足なのだから。
でもやっぱり思う。下巻からは読まないです。

それから社員食堂、今日は「マカロニとペンネのカレー風味サラダ」だった。これはもう、わがままだと言われてもいいから、野菜ではないと伝えなければ。
2種類を混ぜても、駄目。

 

あ、ふと思い出したので書いておくが、楽天などで宿を予約すると、その地域の宿、場合によってはその宿そのものの広告がブラウザのあちこちに現れる。
あれも誰のことを考えているのか、よくわからない間抜けな仕組みだと思う。

 

たっぷりごはんとシンプルおかず おなかやせ定食

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