明日は祝日!

今日から休暇を取っている人が多いのか、通勤の渋滞具合は控えめ、それから職場の駐車場も少しだけ空いていた。
僕はカレンダー通りの休暇となる。泊まりがけの旅はしないから、これで十分。

とりあえず明日の祝日を祝おうと思う。
休日だからめでたいのでは無い。祝日だからめでたいのだ。
本当のことを言うと土曜日では「祝日が無駄になる」と考えてしまうが、しかし昭和天皇を悪く言っても仕方がないし、彼も(どこにいるのかは知らないが)困るだろう。

昨今、何であれ「ぶっちゃけ」るのが良しとされるけれど、もちろん建前を廃しても幸せになれないことも多い。なにしろある個人の価値観で世の中が成り立っているわけではないのだから。感情のための世界でも、世界のための感情でもない。
だから、建前として祝日が善き日ならば、とりあえず祝おうではないか。旗は立てないし、普段通りの土曜日として過ごすけれど。

 

ところで今、子供の頃に読んだ「空色勾玉」の「多くを寿ぐ」という姿勢を、ふと思い出した。
貧しい集落の人達が、本来は相容れない2つの神様(光と不変の側、天津神風のそれと、国津神っぽい側)の、どちらも奉っていて、それは「なにしろ貧しいので、多く寿ぐ」のだと言うのだ。
そういう雑多さは、商業主義のクリスマスやイースター恵方巻きとは、ちょっと違う真摯さを感じる。
なんともたくましい考え方。時々思い出して、見習いたいと思いながら、最初に読んでから数十年が経っている。
フィクションとしての神様、についてはいつか書こうと思っている。

 

空色勾玉 (徳間文庫)

空色勾玉 (徳間文庫)

 

 

では寝る前に、かばん作りを少しだけ。
ようやく、主要パーツを組み合わせ、どういうふうに「かばんのかたち」を作り上げるのか、その最終設計案が決定した。手工芸分野では、珍しい製造フローだと思う。明日から部品作りに入る。手は動かさず頭を使う、そんな手作りも楽しい。

 

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