お昼休みに、年若き同僚が「銃剣道が復活するとしても、イケメンに限るよね」と言い出した。いや、若いといってもイケメンなんて言葉をさらっと使うあたり、ひと昔前の若者っぽさが溢れる人なのだが、本人が若者だと信じているのだから若者なのだろう。
ちなみにこの人がイメージする銃剣道というのは、ファイナルファンタジーシリーズ的なものである。
つまりクロムハーツ風の装飾が施された銃に長大な刃物がついていて、それでまず相手を突いて、次に上から、そして横、最後に下側から切りつけて(どういうわけか切れずに吹き飛ぶ)、最後にばーんと銃弾を叩き込んで1セット、という奴だ。おそらく決めぜりふも必要だろう。
確かにクラス全員が並んで学ぶにはふさわしくない。先生だって足りない気がする。
もはや戦後ではない、と思いました。
しかしこういう、少し前まで若者だった人が、今も(自身が属する)若者文化だと思って馬鹿なことをしたり言ったりするのは、見ていて辛いものがある。女性は自身の最盛期の化粧を続けたがる、と何かで読んだが、もうすぐ天に召される年齢なのにものすごいお化粧の老婆を見ると、ちょっと辛い、みたいなものだ。
大きなお世話であるのは自覚している。だから本人には言わない。
でも思うのだ。不勉強で、無礼で、でも基本的に無力な、そんな存在として尊重される時代は過ぎてしまったのだと。残念なことだ。
「大好きな自分を保つために変わり続けていかなければ、あなたの弱さを求める相手しか寄りつかない、これからはさらに」と歌ったのは小松未歩だったか。
もはやどんな曲だったのかも忘れたが、その言葉はよく覚えている。
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つまり、馬鹿っぷりを“盛る”というのはとてもハイリスクなのだと言いたかったのです。歳を取る毎に、その戦略は使いづらくなる。