静岡県においては、新年度の元旦である4月1日は、1年で最も重要な祝日となっている。僕が子供の頃は静かに家で過ごし、あるいは近所に挨拶に回る程度の穏やかな休日といった風情だったが、近年はお店も普通に営業をしているし、映画館なんて割引(1800円→1000円)でとても混雑する。
静岡市中心街においては「静岡まつり」が開催されるが、これは昔から変わらず、中の下レベルの盛り上がりを維持している。伝統というのはこうでなくてはならない。特に今日は中途半端に雨が降り、寂しさと切なさと心強さが入り交じった雰囲気が、まさに静岡まつり、だった。
さてそんな今日は、僕も映画を観てきた。
「キングコング 髑髏島の巨神」を鑑賞。
素晴らしい作品だった。ハリウッド映画はこうでなくては、という要素が惜しみないカネと技術で実現されている。過去作、というよりも日本の怪獣映画へのオマージュがたっぷりなのも楽しい。
誰でも知っているが、きちんと映画館で、あるいはDVDや動画配信で、「キングコング」を観た人はどれだけいるだろうか。昔の特撮アメリカ映画の今から、というといささか辛いかもしれないけれど、この作品ならば十中八九楽しめる。
なるほどでかいゴリラは驚異である。荒唐無稽なパニックとアクションの、いかにも娯楽映画を堪能できた。
この映画については後日感想を書こうと思う。
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新静岡駅のビルにあるシネコンで映画を観たら、駐車場の無料サービス時間の残りを活用し、買い物をするか、少し近所を歩くことにしている。大抵は、駅から徒歩2分の「笠井珈琲店」で、美味しいケーキとコーヒーと、映画の余韻を楽しむ。
今日はカスタードプリンを注文した。
どの店でも、基本的にプリンは注文しない。ケーキがあればケーキのほうを食べたい。これも貧乏性の一種だと思う。どうせ食べるのなら、価格が高くて手がかかっているものを選択したくなる。
でもこの店のプリンは本当に美味しかった。
レアチーズケーキくらいのサイズ。スプーンが大きいからわかりづらいが、かなり大きい。
プリンとしては「かため」だと思う。クラシックなカスタードプリンだ。甘さは控えめ。カラメルソースの甘さと苦みはとても上品。
そして、「かため」なのに、完全に滑らかなのだ。絹ごし豆腐みたいな均一さ。“す”がまるで見つからない。
実に食べ応えがある。
この店の個人的定番である飲み物のオーダー、「1/2アイスコーヒー&温かいブレンドコーヒー(クリーム抜き)」と組み合わせるに十分な質と量。
季節のフルーツを使ったケーキにも心惹かれるが、プリンもきちんと笠井珈琲店の、つまりかつての「ブーケ」の味だった。
つまり、満足した。
しかし昼食を(遅めとはいえ)プリンとコーヒーで済ませるのは健康に悪い。不摂生が高くつく年齢になってしまった。
そこで、清水区の海が見えるパンとカフェのお店、「プティ パレ ア ラ メール」まで車を飛ばす。正確には車を走らせる。
からりと晴れた日はもちろん、今日のような曇天でも、この店の風景は特別。苺のビニールハウスが連なる向こうに海、遠くに伊豆半島が見える。
今日はフルーツサンドを注文した。
フルーツサンド、どこのものを食べても間違い無く美味しい。ただし所詮は食パン、だといつも感じていた。
この「プティ パレ ア ラ メール(綴りは忘れてしまった)」のそれも、まあフルーツサンドだからなー、と思っていた。
でも、さすがにパン屋兼カフェ、とびきり美味しかった。パンが美味しいのだと思うが、生クリームも良かった。果物の量も良いバランス。
ケーキとは違う食べ物として、これは良いものだ。
予想以上に素敵な食べ物だった。
そんな土曜日。
桜はところどころ咲いている。
さきほどまで居眠りしていて、そして今も眠い。だから寝ます。
みなさんにとって、良い年度になりますように。
本年度もよろしくお願いします。