映画「たかが世界の終わり」と「羽海野チカの世界展」と、MARIATHANKの「イチゴとダックワーズのケーキ」。


映画「たかが世界の終わり」を鑑賞。

予告編からの想像を超えた、胸に突き刺さる映画。
いずれ喪われるとしても、もう元には戻せないとしても価値のあるものとは何なのだろう、と今も考えてしまう。
教養が無くて悪趣味で、意地悪で貧乏で想像力に欠けている人達が何人も登場して、世に溢れる「欧米の中流以下ファミリー・中途半端な田舎の苛立ち映画」らしさはばっちり。でもそれだけではない、お涙頂戴の余地すらない真剣な作品だった。
構図と光の計算、そして音楽が素晴らしかったことも印象的。
いずれきちんと感想はまとめようと思う。
静岡市の「シネギャラリー」では来週金曜日までの上映予定。映画館で観るほうが集中できると思う。おすすめです。

 

 

 

 

 

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映画館からほど近い百貨店「松坂屋」で、「羽海野チカの世界展」が開催されている。

まあ実写映画のプロモーションも兼ねた巡回展だろう、と軽い気持ちで入ってみたが、これがもう心を揺さぶられるなんてものではなくて、あと少し突かれたら泣いてしまうような“威力”があって、驚いている。

確かに「ハチミツとクローバー」も「3月のライオン」も、大好きな漫画だ。短編集だって買ったし、Twitterもフォローしている。
漫画の原画展といえば、いつも技術に感心して、自分の好きな部分があれば嬉しくて、そこでしか手に入らないグッズを眺めて(たいてい買わない)、という楽しみ方が基本。
でもこの作品展では、表紙の原画やその解説、下書きを眺めているだけで、感情が揺さぶられてたまらないのだ。自分の過去とリンクしている(簡単に言うと若い頃の一時期に「ハチミツとクローバー」に出会ったのだ)という事情があるにしろ、どうしてこんなにざわざわするのだ。不快ではなくて、ただ説明がつかないだけ。
漫画を読んでいる時と同じ感動が、ばらばらのページで、手書きの跡が残る展示品で、より強く生じてくる。
陳腐な言い方になるが、これが生原稿の力なのだろうか。
こちらは全国巡回するのだと思う。

しかしなあ松坂屋、催事場の周辺だけでもBGMを抑え気味にしてくれないだろうか。ビートルズとフレンチポップスの繰り返しは、どうにも作品の、そして展示の雰囲気に合わなかった。
こちらもおすすめです。

 

 

 

 

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そしておやつは、MARIATHANKで。松坂屋からは徒歩数分。
ダックワーズの台にバニラのババロアがてろんと乗っていて、イチゴがたっぷり、そんなケーキを食べた。
しっかり甘くアーモンドが香ばしいダックワーズがベース。ババロアは優しく、イチゴの酸味が良いバランスとなっている。
ベース部分が甘いケーキは珍しいかもしれない。イチゴは案外、味が強いから、こういう組み合わせが美味しい。果物として食べる時は何も付けない派だが、ケーキとなると話は別だ。僕はイチゴのショートケーキより、このリッチな新作のほうが好きかもしれない。

 

 

さて、では寝ます。
明日は家のこと、工作や家事を進めたい。見たい映画もあるけれど、自重する予定。本当は「パッセンジャー」を観たいところだが、まあメジャーな作品だから急がなくても大丈夫だろう。

 

 これはメッセンジャー

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