鯛焼き『鯛春』 #袋井

春になり、そろそろ今年の営業も終わりかな、と気になりだしたらどうしても食べたくなった『鯛春』の鯛焼き。数ヶ月ぶりに行ってきた。

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この店の鯛焼きは変わっている。

まず、漉し餡であること。
赤福のそれに似た、どちらかといえばあっさりした餡。小豆の風味はそれほどでもないが(これは漉し餡にはよくあること)、温かい状態で食べてもしつこくないところは素晴らしい。よくある“飴のような甘さ”ではなくて、和菓子に近い味わい。この漉し餡だけで、ファンになる人も多いのではないか。

皮はとても薄い。もちっとしていて、これも独特だ。
ところどころ焦げていたり歪んでいるのも特徴といえるかもしれない。

焦げや歪みは、この鯛焼きがいわゆる「天然物」である事が関係しているのだと推測する。つまり、型が繋がっていなくて、1匹が1つの型になっている。
じっくり焼くのではなくて、1匹ずつ独立した型を焜炉に突っ込んで、短時間で焼いていくのだ。
今日は初めて、焼いているところを見た。
1匹ずつ焼く型にしては、ずいぶんと薄く作られている。
今だって注文すれば「天然物」の型は作れるだろう。でも、こういう薄い鋳物にするには、普通の焼き型屋さんに説明抜きで注文しても無理かもしれない。単型の鯛焼き三重県で何度も買ったけれど、この薄さは珍しい。

薄い型とはいえ、やはり「養殖物」に比べれば数を焼くのは遅くなってしまう。前述の通り、まとめて注文する人がほとんどであり(見るからにファンという人達が多かった)、焼くのは店主1人、だから行列が出来ることも多い。
今日は開店直前にお店に到着したから、ほとんど待たなかったが、状況によっては諦める場合もあるだろう。特に行列が苦手な人、鯛焼きに行列は似合わないと考える人にとっては(僕がそうなのです)、地理的な遠さよりも、買うのに気合いが要る店である。

 

行列の横を通って、暖簾をくぐるのは地元の人達。
そう、この店は基本的に「食事処」なのだ。
昔ながらのあっさりした醤油ラーメンや、トンカツ定食、ハムエッグなんてものもある。特別に美味しい店とは思わないけれど、長く続いている庶民の味として、どれを食べても安心できる。
鯛焼きは秋から冬だけ、入り口の一角で売る季節限定の品。聞いてみると、例年通り3月で営業終了、でも最終4月1日(土)と2日(日)までは売ろうかな、ということだった。

 

たい焼の魚拓 単行本

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自分としては珍しく、この店では鯛焼きをまとめ買いする。今日は6匹を購入。2匹は移動中に食べ、残りは冷凍保存。
焼き方か餡の具合か、箱に入った状態ではすぐにしっとり濡れてくるため、老店主の助言に従い冷めるまでは箱を開けておく。今日は少し離れた河川敷に車を停めたため(お店の駐車場がいまいち使いづらいのです)、鯛焼きの詰まった箱を抱えたまま、蓋を開けたまま街を歩くという、ちょっと妙な状況になってしまった。なにやら西洋人の団体(たぶんキリスト教新興宗教の研修生たち)にすれ違ったが、彼らにはどう見えていたのか。魚はキリスト教の象徴だから、好印象を持ってくれたら嬉しいのだが。

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この鯛焼き、冷めてからが美味しい。
この味はどこかで…と考えていたが、あの赤福もそうだけれど、法多山のお団子が近い味だと気付いた。そういえば法多山も近いのだった。

 

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まるで関係無いが、先日の金沢旅行の途中でカメラが壊れ、その修理を依頼してきたのだった。その対応をしたカメラ店のスタッフがとてもとてもボンクラであり、ここでは詳しく書かないがWebサイトの「お客様の声アンケート」には正直に書き綴るに足る人物であったことだけは、ここに記しておきたい。穴を掘って叫びたい気持ちにさせるなんて、カメラのキタムラはどういう教育をしているのだ、本当に。

 

 

 

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