映画館に行き、列に並び、予告編を。

仕事を半日で終わらせて、午後は私用のため帰宅。夕方には用事が済み、そのまま映画館へ行ってきた。

事前にWebサイトで購入し、画面に表示したQRコードを読み込ませればチケットレスで入場できる仕組みのシネマコンプレックスなのだが、その事前購入者向けゲートが何やら騒がしい。
スマートフォンのモニターにQRコードを表示させ、なぜか背面の(おそらくおサイフケータイ部分を)読み取り機にかざしている青年が道を塞いでいた。お連れの方(女性)も、その勘違いをよくわかっていない様子。店員さんは別の作品のモギリ(?)に忙しい。
列が止まってしまったので仕方なく見ていると、彼らは大きな声で店員を呼びはじめた。怒声、といっていいと思う。「失敬、ちょっと助けて欲しいのだが」みたいな台詞ではなくて、「なんだこれ駄目じゃねえか使えねえ映画館だなコラ」みたいな言葉を吐いている。
使えないのは君のデジタルデバイス運用スキルだよ、と思ったけれど言わない。
店員さん達が集まって説明するが、「どうして駅やコンビニみたいにぴぴっとできねえんだ馬鹿」とか言い出している。

待っていても入れそうにないから、すいませーんと隣から手を伸ばして、画面を読み取り機にかざして、ぴぴっと手続きを済ませて入場した。
その後のことは知らない。僕とその後の何人かが“お手本”となって、上手に、的確に、そして紳士的にモニター側を読み取り機にかざぜるようになって欲しい、と願うのみ。
しかし状況は、というより彼と彼女の心理状態は、どうにも問題解決を求めてはいないようだったから、その後も店員さん達の苦労が続いた可能性はある。まさか映画を観るのを諦めたわけじゃない、とは思うのだけれど。

 

 


今日は予告編が、めちゃくちゃ長かった。
以前もこのシネコンでは予告編とローカルCMが充実し過ぎていてうんざりしたため、今回は時計できちんと計測してみた。こういう時に、腕時計は役に立つ。スマホでは画面が明るくなってしまう。

なんと17分も、本編開始前にスクリーンに映像が流れていた。
僕は予告編は大好き。でも、あれは本質的には宣伝であり、あまりにその量があると、なんだか嫌になってくる。「予告編割引」が欲しいとまでは思わないけれど、前述のカップルならば、怒鳴っていてもおかしくない。

今回は、静岡県でロケが行われ、何かしらのタイアップ企画が進行中の作品をピックアップしていたせいで、このように長い“本編前の待ち時間”となった様子。困ったことに、その作品の冒頭5分だったか、それくらいの特別上映も実施された。冒頭映像と、主演キャストからのメッセージ、ロケ中の映像、そこまでまとめて見せられたら、少し興味があった程度の人は、逆にもう観ない気もするのだが。なるほど、こういう作品か、なるほどわかった、と。
ついでに言うと、その後に別の作品の予告編があって、そこにはお笑い芸人の「応援メッセージ」と称する面白トークがねじ込まれていた。僕にはまるで面白くない。スクリーンに映る芸人さん達ほど楽しそうにしている人は、僕の観測範囲にはいなかったと思う。

 

シネコンそれぞれで工夫をこらした上映時の注意喚起映像、あれだってもう少してきぱきと済ませて欲しいものだ。
ミニシアターだと、アナウンス放送だけ、加えてスクリーンには防災上の(法令で決まっているのかもしれない)情報が映るだけ、という場合も多い。静岡のミニシアター「シネギャラリー」では、稀に館主が舞台前で「アナウンスにもありましたが、電話は切ってください」とわざわざ説明する事もある。生身の人間が伝えるわけだから、なるほどシリアスな問題なのだな、と再認識させられる。あれはほど良い緊張感が生じるから好きだ。その後に添える「ではお楽しみください。…良い作品ですよ」とか、一言が嬉しい。

 

しかし、本当に残念だ。予告編の時間が“待ち時間”に思えてしまったなんて、損失以外の何物でもない。
静岡県中部在住者としては、もう何年も変わらないローカルCMは、いつだって時間の無駄に思えるのだけれど。特に焼肉屋!そろそろ変えて欲しいものだ。

映画の内容については、後日書くかもしれない。書かないかもしれない。とにかく今日はもう寝る。その前に、お風呂に入ります。

 

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