ぴかりと晴れた土曜日。
家のことを片付けたあと、軽く昼寝して、その後に映画館へ。
映画「ロブスター」は、とびきり面白い、いや面白くはないけれど凄い作品だった。が、ちょっと気分が落ち着かないので、感想は明日に書く。
おやつは清水区の「quatre epice」で。
この店のケーキは、“端正”、この一言に尽きる。
長い長いショーケースに1ホールずつ並ぶ、綺麗なケーキ。切り口がぴしっとしていて、周囲に切りくずやクリームなんて落ちていない。テーブルに来たケーキも、ぜんぜん崩れていない。
もちろん見た目も素晴らしいし、味だって良い。が、このクリーンな佇まいは、自分の行動範囲においてはquatre epiceが随一だろう。この店で修行したらしい藤枝市の「ボクゥボクゥ」は、同じくらいに素敵なショーケース。
神は細部に宿る、とはいうが、こういう部分がお店のキャラクターを決めていくのだと考えている。
ただしquatre epice、個人的な感想を言わせてもらうと、飲み物があまり良くない。水準以上な気はするのだが、まだ上を目指せるのではと思わせるコーヒー。なんだか物足りない紅茶。チャイは甘かった。
この店に関しては、飲み物が好みに合っていれば、100点満点で110点をあげられる。それでも、清水区で時間がある時には第一選択となる店であり、イベントや取り組みの盛んな部分も含めて、地域の名店として末永く栄えて欲しいと思っている。
ケーキは濃いめのチョコレートケーキに、オレンジムースが仕込まれた面白い味でした。
そういえば、明日のライブイベントの関係か、店内が素敵な雰囲気になっていた。グリーンと楽器と風船と旗。
行きつけの素敵なケーキ屋さん(いくつかある)のなかには、このショーケースの部分が向上すれば、100点満点で120点は狙えるのになあ、と思う店も、ある。
不満ではないけれど、もし僕が「改善提案」をするのならば、ショーケースの中を綺麗に、切り口はすっきり、できれば食べる時も崩れないようにする。温度管理やレシピの点で難しいかもしれないけれど、味と同じくらいに大切な部分だと思っているので。
そうだ、ケーキとカットで思い出した。余談かつ、何度も書いていること。今日も書いておく。
僕はカットされたケーキに巻いてある透明フィルム、あれが苦手だ。お持ち帰りならともかく、店では剥がしてから提供して欲しい。あれ、95%以上は「店のためのもの」だろう。それにそもそも、エレガントに剥がすのが難しい。
この話、ケーキ好き男子の間ではよく話題になる。なぜかいつも気にするのは男だけ。理由はわからないが、とにかく小さな事だけれど、気にする人達がいることは、こうして折を見てアピールしていきたい。
目標は2050年までの完全撤廃である。例外はムース系のみ。