オーガニック・ソルベントでマイボトルのカスタマイズを

春は有機溶剤仕事の季節。
換気を考えると、家での作業は屋外が望ましい。
寒い冬場は、どうしても反応が遅くなる。
初夏を過ぎると虫が気になるし、秋だって同じだ。梅雨時は雨が困りもの。

となると、春先から今頃までが、ベストシーズンだといえる。そろそろ蚊が飛び始めるから、それより前に済ませておきたい。

 

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今夜は、魔法瓶の塗装を落としてみた。

魔法瓶、というか仕事の時に持っていく、500mLくらいの「マイボトル」に、気に入った色や風合いのものが無い。
性能としては、象印タイガー魔法瓶のものが良いのだが、どれも色がちょっとだけ気に入らない。ラメが入っていたり、変なツヤがある。そもそも自分の欲しい形に限って、色の選択肢が限られていたりする。
まあ、つまりはステンレスの無塗装のものが欲しいのだ。ちなみに無印良品には売っていない。

 

昔から、この魔法瓶について、塗装を落とす技術が継承されてきた。Webを検索すれば、簡単に見つかる。元々は、機能は最高だがデザインが最悪の「サーモス社の登山用モデル」をカスタマイズするために広まったのだと聞いたことがある。ペンキを剥がす薬剤(ペンキ剥がし液)があれば、簡単にできる。

が、象印、タイガー、サーモスの御三家の品は、少なくとも最近のモデルは、この技術が使えない。いわゆる「焼き付け塗装」の場合、「ペンキ剥がし液」が効きづらいのだ。

幸い、と言って良いのだろうか、最近はホームセンターの安物でも、そこそこ性能の良いものが出そろってきた。僕が求める「超軽量」モデルも手に入る。
これは塗装が昔ながらのものなので、上記の薬剤があれば、簡単にステンレス無塗装にできる。

作業は簡単。

  1. 魔法瓶は金属部分のみを対象とする。プラスチック部品は外す。フタはたぶん無理。
  2. 塗装面を荒らす。紙やすりで細かい傷をつける。傷は思い切ってたくさん、大きくつけるが、金属地には達さないこと。僕はスチールウールと800番手くらいの耐水ペーパーを併用した。
  3. 空き缶かガラス容器か、とにかく溶剤に強そうな入れ物に魔法瓶を立てて、「ペンキ剥がし液」を塗る。悩むなら多め、くらいの量。刷毛があると便利。
  4. 適当に放置。ラベルにある放置時間が目安。長めでかまわない。
  5. 揮発が気になるのなら、アルミホイルやビニールで巻くか、チャック付きポリ袋に入れてしまっても良い。
  6. ペンキが傷の部分から浮いてくるので、ヘラや割り箸で擦って削る。また液を塗って放置。削れた塗膜から、さらに浮きあがってくる。
  7. そのうち、95%くらいまで落ちたら、洗い流す。残りはヘラでこそぎ取る。

作業としては、こんな感じ。
準備から片付けまで、45分くらい。半分以上は放置時間だから、夜にちょっとした手作業として済ませてしまえば良いと思う。

カンペハピオ 水性タイプ塗料はがし剤 100ML

僕は「アサヒペン塗料はがし液」か「カンペハピオ水性タイプ塗料はがし剤」をよく使う。かなりマイルドで、手についても大した影響は無いし、匂いもまあ、我慢できるレベル。どちらかといえば、アサヒペンのほうが好き。

アサヒペン 塗料はがし液 300ML

アサヒペン 塗料はがし液 300ML

 

 

デイトナ(DAYTONA) 塗装剥がし剤 400ml 60240


強力なものとしては「デイトナ」のものがおすすめ。まず間違いなく、短時間で塗料が剥がせるし、割安でもある。が、これは薄手のゴム手袋ではぴりぴりと染みてくる(が、濡れるわけではない)くらいに、きつい。きちんと保護具があったほうが安全だろう。友人はHolts社のものが良いという。これはたぶん、車やバイクにも使う強力なもの。

 

Holts(ホルツ) ペイントリムーバー [HTRC6.1]

Holts(ホルツ) ペイントリムーバー [HTRC6.1]

 

 

これらの「ペンキ剥がし液」は、大抵のホームセンターに売っている。水筒1本なら、小瓶で十分。

 

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上述の通り、水筒は「一流メーカーの新型」は避けたほうが(この作業に限っては)良い。
今回はホームセンター「カインズ」のプライベートブランドの水筒を使った。元はパールホワイト。1000円でお釣りがくる価格で、でもきちんと「超軽量」。パーツ数も少なく、洗いやすい。
これがとても塗料を落としやすかった。
ステンレスシルバーに白のキャップも悪くない。ブラックのものを選べば、シルバーに黒のキャップになったはずだ。全体が綺麗なヘアライン仕上げで、元から無塗装といっても通用しそう。

 

というわけで、この金属無地の水筒を、明日から使う。
どうしてステンレス無地の水筒って、あまり売られていないのだろう。有るには有るのだが、「デザイン重視のお洒落アウトドアグッズ」みたいなものばかりで、ちょっと“違う”のだ。残念ながら。

 

 

 

 

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