クレソン蕎麦・考えてものを言うこと・パスタ入りグラノーラ

夕食に「クレソン蕎麦」を作った。
ちょっと目新しいことをやっている蕎麦屋さんで見かけるメニューの真似。乾蕎麦と濃縮めんつゆで作るくらいが、クレソンには合っていると思う。あまり上品に、本格的に作るものでもない。そういうものが食べたくなったら、お店に行く。

作り方は簡単。

クレソンは葉と柔らかい茎の部分だけを外しておく。

乾麺を茹でる。

めんつゆの素を薄める。冷たくして、かけて食べて美味しいくらいの味に。

油を熱して、桜エビを軽く炒める。

茹でた蕎麦を洗い、皿に盛り、クレソンを乗せて、桜エビと油をかける。

食べる時につゆをかける。混ぜていただく。

クレソンの茎は茹でてお浸しにしてもいいし、状態によっては水耕栽培に使える。
つゆは、可能ならば「白だし」を多めに、醤油色のめんつゆは少なめ、塩で調味、くらいのほうが美味しい。醤油っぽさを減らしたほうが油と合う、気がする。
桜エビは、あれば使う。無ければ油だけでも。僕は胡麻油が好きだが、菜種油でもまた美味しい。
蕎麦は安物の十割蕎麦が、蕎麦臭くてこの料理には合う。できるだけ田舎っぽいものを。

コツは、とにかくクレソンを山盛りに。「風立ちぬ」に出てきたスパイのような悪魔のような外国人を思い出して盛り付けると良い。

友人はレモンを搾るという。和風のセオリーからほんの少し外すと面白い気がしている。そういう料理。

ちなみに写真は無い。撮り忘れた。

 

ヤモリ、カエル、シジミチョウ

ヤモリ、カエル、シジミチョウ

 

 

 

 

仕事中は基本的にぼんやり、あるいはにこやかに過ごしている。が、今日は珍しく、少しだけ強い口調になってしまった。

先輩社員(男)が、仕事を辞めて家事に専念するつもりだ、という話をした。午後のお茶の時間。一緒に働いている人達に、先に伝えておこう、という心配りだったのだと思う。
それを聞いて、同僚の1人が「ヒモじゃん!」と大きな声を出した。悪意よりは、ほぼ反射的な発言だった。

僕はこの台詞は、良くないと思う。
他人の選択を、結果として侮蔑することになってしまう。自分の何かが侵害されるような事態なら別だが、考えていても避けるべきだ。よりにもよって「ヒモ」は無いだろう。
だから「すぐに謝ったほうがいい」と言った。

同僚は「ごめんなさい」とは言ったものの、「でも思ったことは確かだし、私は自分の気持ちを否定したくない」とも言い出した。そして「皆の前でこうして怒られたから謝ったけれど、そうやって恥をかかせるのも悪い」と。さらに「普通みんな、そう思うでしょう」とも。

どっと疲れてしまう。
軽い絶望すら感じる。
でもまあ、この人は以前から「そういうところ」があったわけで、そう簡単に変わるものでも無いだろうとも思うから、その嫌な気持ちはとりあえずおしまい。

「そういうところ」というのはつまり、「自分の気持ちに嘘をつかないこと」を、日々のふるまいの最上位(あるいは上位)に据えている、という点。僕に言わせれば、自由な発想と自由な行動を履き違えているのだけれど、でも見回してみると、そんな考え方の人は多い。
今の若者より少し年上、30代に入ったあたりの、ある種の人達は、この「気持ちって大切」な発想や信条を、本当に正義だと思っているのではないか。軽く読める自己啓発本で「意識が高く」なった、でも元々はヤンキーやギャルだった人達が多い。彼ら彼女らの、社会人としての限界がそろそろ見えてきている、と最近はよく思う。願わくば、社会を変革して欲しいものだが、世のシステムに組み込まれ易い人達でもあるように感じてしまう。
でも「自分の気持ちを否定したくない」なんて、要はデコレーションされたエゴである。ちょっと考えれば格好悪いし、皆がそんな風に考えて行動したら矛盾が続出することもわかる。
ちなみに、「普通、みんな」が根拠たり得ると考えているのも、ずいぶん雑だと思う。


とりあえず、「ヒモじゃん」は良くない。女性に「家計は男が支えるのだから給料は安くていいよね」と言うくらいに駄目だ。まあ、これは別の話だが。

 

活発な暗闇 新装改訂版

活発な暗闇 新装改訂版

 

 

 

全然関係無いのだが、今日は海外旅行のお土産に、グラノーラをいただいた。
海外のスーパーマーケットで売られている普通の品、が好きと伝えていたから、とても嬉しい。
このグラノーラ、不思議な「具」が入っている。
パスタを揚げたものだろうか、シェル状のものや、らせん状のもの、つまりさくさくしたショートパスタが容量の4割を占める。
さくさく、といっても堅い。まだ牛乳には入れていないが、少し齧ってみたところ、ふやける訳でもなく、ただただ煎餅のような堅さだった。

不思議な品を貰ってしまった。ドイツの品だという。どうしてグラノーラにパスタなんだ。

 

 

 

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