テレビ大好き日本人

僕自身は特に被害は無かったが、僕が発した情報が元で、職場の先輩が(軽めの)つるし上げに遭っていた。

その情報というのは、以下の通り。

「いつの間にか、ばぁば、じぃじ、ねぇね、にぃに、といった言い方が定着したが、昔のテレビ番組の影響が大きく、外で言っても恥ずかしくなくなったのは平成になってから」

というもの。

何かの折に、雑談でそんな話をした。そういえば育児雑誌などでも当たり前になりましたね、それは僕は知りませんでした、なんて会話をしたのを覚えている。

その話が他の誰かに伝わり、「人の家の習慣を、テレビの影響だなんて酷い!」と憤慨する数人が騒ぎ始めた、というのだ。暇そうな人達ではある。

 

しかし僕は思うのだ。
テレビの影響、悪くないじゃないか。
まさか「テレビを観ると馬鹿になる」なんて本気で信じている訳ではないだろう。そういう人はテレビを観ないし、もう少し情報の影響に敏感な気がする。
テレビが好きで、毎日観ているのならば、胸を張って「影響されています」と言えばいい。

でも「テレビの影響ですね」と言われると、怒る人というのは昔から存在する。「知らないうちに影響を受けたのかもしれませんね」と言っても怒る。

これはもう、「自分はテレビを観ませんね」と、聞かれなくとも言い出す人と同じくらいに、面倒くさいと思う。

 

ちなみに僕は、今現在、あまりテレビ番組は観ない。理由は簡単で、時間が足りないから。
朝夕の食事の際にはニュース番組を観る。これは家族の習慣に合わせている。それから、兄の家族が遊びに来た時は、彼らに混じってバラエティ番組なども眺める。

一人暮らしをしていた時にも、その後に実家で暮らしている時も、自室にはテレビは置いていない。それで特に不自由していない。

ただし、テレビ番組というのは、特にバラエティ番組などは、ある程度続けて観ていないと楽しめない。その番組の連続性はもちろん、ある程度の断絶があると、例えば「バラエティ番組そのものの、お約束と楽しみ方」が身につかないのだ。

もし1日が30時間で、しかも仕事に拘束される時間が6時間程度だったら、僕もテレビ番組を楽しむと思う。今は他の趣味や情報収集で手一杯。楽しむための条件が欠けている。

 

でもまあ、職場では絶対に言わないけれど、自分の使う言葉に、その出所に無自覚というのは、あまりに格好悪いと思う。「ばぁば」なんて、幼児語ではないか。そういう言葉は、大人ならば家の中だけで使って欲しい。

 

 

職場といえば、前に一緒に働いていた人は、仕事中の雑談において、自分の親を「お母さんが〜」などと言う。雑談かもしれないけれど、色んな年齢や立場の人がいる場で、それはないだろうと思う。僕ならば友人同士でも、「母は」とか「父は」と言う。
「いいじゃん普通だよ」と言っていたが、普通だから良いというものではない。普通が正義になったら、それはもう半地獄だ。

 

 

さて明日から黄金週間。カタカナで言うとゴールデンウィーク。どちらも気恥ずかしい響きと字面な、しかし嬉しい連休である。
僕はカレンダー通りに休む。大きな予定は1つだけ。読書と映画に邁進する所存です。そのために、今日はもう寝る。

 

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