春に行くつもりの「瀬戸内国際文化祭2016」だが、まだ宿の手配も何もしていない。このままでは寸前になって不本意なプランになる恐れがある。特に島の観光地は、宿こそまず確保すべきなのだ。数年に一度の大イベントとなると(すっかり忘れていたが、トリエンナーレだった)宿泊施設の絶対数が足りなくなる事は容易に予想できる。
予想は容易だが、でもなかなか行動に移せない。
こういう時は、書籍を買うのが、僕のやり方。
止まっていた大きく重い車輪が、情報を取り入れてから動き始めた事が過去に何度もあった。ちなみに手遅れだったことも多々ある。
ともあれ、こんな時の情報は、無償よりも有償が良い。
無料の場合、貧乏性を駆動力に活用できない。わかりやすく言うと、「せっかく買ったのだから」が、スターターになる事を期待しているのだ。我が事ながら、世話が焼ける。
というわけで今日は「ココミル:倉敷 尾道 瀬戸内の島々」を購入した。
かなり女子っぽいが、「ことりっぷ」よりはマシであろう。価格も800円と安い。
旅行ガイドといえば「るるぶ」だが、あれは表紙が苦手だ。ここ数年で、さらに酷くなったと思う。正直なところ、お金を払って手に入れたいとは思えないデザインであるし、ましてや持ち歩くなんてできるだけ避けたい派手派手しさである。
あれじゃまるで…と書いたところで、「るるぶ」は「るるぶ」にしか見えないと気付いた。活用すれば便利な本なのかもしれないけれど、とりあえず「モノ」としては、僕の好みではない。
ところでココミル、というか他のガイドブックにも、「瀬戸内の島々:特に小豆島と直島を中心に…」なんてタイトルのものは無いのだ。ずいぶん広い範囲が1冊に納められている。ココミルの場合、後半にきちんと「瀬戸内国際文化祭2016」のページがあるのだけれど、それより前は全然関係無い記事ばかり。困ったものである。
ともあれ、これでようやく、島の形と、だいたいの所要時間が掴めた。
まだ宿は決めていない。
小豆島と直島、どちらに泊まるのが便利なのか、2泊するからそれぞれ別の島に宿をとるべきか、そもそも島に泊まる必要は無いのか、などと検討すべき事は多い。
ちなみに先ほどまで「なおじま」と入力し、上手く変換できなかった。「なおしま」が正しいと知った。ありがとうココミル。

フードファディズム―メディアに惑わされない食生活 (シリーズCura)
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全然関係無いが、先ほど家族が見ていたグルメ番組(静岡ローカル)で、「天然の備長炭」という言葉が何度も使われていた。
ちょっとした違和感。
いや紀伊国の18代目ビンチョウなんとか左衛門さん(74)が、山を歩いて昔ながらの方法で捕ってくる天然の備長炭が存在するのかも知れないけれど(温暖化の影響か、最近はめっきり減ったずら、とビンチョウさんは語る)、普通は備長炭といえど人の手によるものではないのか。
なんて混ぜ返してもつまらないが、でも僕としては、天然を有り難がるよりは、きちんと計画植林された「養殖の備長炭」のほうが好ましいと思うのだ。
そういえば炭といえば「遠赤外線の効果」を多くの人が語る。しかし例えばガスの火と、火力や食材との距離など諸条件を揃えたうえで実験した訳でもないのに、ただ美味しく上手にできたからといって「遠赤外線がー」と理屈を付けるというのはどうかと思う。それは、気持ちの良い森林で「マイナスイオン!」と口走る、あるいは皮や骨を煮出したものをとにかく「コラーゲンが」と有り難がるのと同様の行為だ。
つまり、炭の良さを遠赤外線で説明したいのならば、熱や赤外線について把握していなければならないし、では炭の遠赤外線はどの程度多いのか(比率か?量か?ではそれは料理の出来に影響する量なのか)、そこまで考えなければならない。
そういう説明ができそうな人が、「炭の遠赤外線〜」と語っているのを見たことがない。
わかりもしない理屈を借りてくるよりは、「炭を使ったら美味しくできた」と説明したほうが、誠実だと思う。

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)
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