2016年の年賀状

今年の年賀状は、こんな感じ。

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実物よりも画像のほうが狙い通りの雰囲気。印刷したところ、細かいグラデーションは潰れ、かなり青みの強いものになってしまった。
とはいえ、スタンプやプリントゴッコの風合いを目指したために、そしてちょっと変わった紙を使って、その紙の風合いにも合っていたのだから、「印刷・配布版」も嫌いではない。
残り少ない乙女心を振り絞って40分で創り上げたにしては、悪くない出来だと自己評価している。乙女心が抜けきった僕は、もはや単なるおっさん。いずれ補充しなければならないだろう。

ちなみに背面のモヤモヤは、ただの「Mac OSXのウインドウ透過」であり、「プレビュー」のスクリーンショットに入り込んでしまった意図せぬもの。でも面白いので、今回はそのまま。印刷でも、元データにも無い。本来は、極めて薄いグレーの背景を意図していた。

 

構想は11月には出来上がっていた。構想というのは、雰囲気と、作り方と、おおまかな構図。特にパソコンで絵を描く場合は、作る手順をしっかり構築できていると、作業時間に無駄がなくなる。

12月、いくつか描いたものは、友人知人に渡してしまった。お店をやっている人などで、オリジナルの絵で、イメージに合うものと言われたら、それはもう喜んであげてしまう。礼の多寡ではなく、活用してくれるだけで嬉しい。

しかしそうやって手持ちの絵が減っていくと、自分用の年賀状がいつまで経っても完成しない。
12月末、年末休暇に入ってからようやく、11月当初の構想のうち、最も未知数なものに手を付けることになった。

結果として、これがなかなか上手くいった。
ほぼ試行錯誤は無く、前述の通りに40分ほどの実作業、その後の印刷は少し時間がかかったのだけれど(プリンタ任せにしては手間をかけるのだ)、手を動かし始めてから1日か2日で、ポストへの投函ができた。

これなら数日前に、あるいは11月の時点で完成させていれば、どれほど楽だっただろうか。とはいえ、最近は年賀状もあっという間に配達されるし、葉書も急いで買う必要も無いので、たぶん来年もこんな感じで進行するのではないか。

来年の干支は「酉」だったはず。いわゆる鶏。12年前に描いたデータは残っていて、当時の僕としては会心の出来だったとも記憶しているが、きっと今の目で見ると稚拙なのだろう。また新作を描かねばならない。
でも次の正月までは11ヶ月と半月以上あるのだ、きっと良いアイデアが浮かぶだろう。

 

ところで今回のイラスト、寓意とかストーリーはありません。
ただサル(苦手なモチーフだ)を描くにあたって、あまりコミカルにはせず、シックかつ可愛らしい雰囲気にしたかっただけ。始めは陶器っぽい感じを狙い、途中からスタンプやシルクスクリーンの効果を付けた。色にメリハリをつけるのは簡単だけれど、あえて抑えたところ、印刷ではべたっとした青(蒼?)になってしまった。
実は春までに1枚、あるイベントの絵を頼まれていて、その技術立証という意味合いもあった。その点では十分に役割を果たしたし、この風合いと、その技術は、今後も多用すると思う。

 

 

大人かわいいデジカメ年賀状 2016 (インプレスムック)

大人かわいいデジカメ年賀状 2016 (インプレスムック)

 

 

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