車を買い換えて1ヶ月が経とうとしている。
なにしろ10年ぶりの新車だから、あれもこれも便利この上ない。10年前のハイテクマシンである当時のプリウスでは、何かしら手を入れないと不便だった部分が、今では標準装備で十分なのだ。手を入れる事自体に興味が無いので、とにかく親切設計なのは有難い。
いちばん驚いた、進歩を実感したのが、リヤガラスのデフォッガー。
マニュアルには「熱線デフォッガー」という格好良い名前が示されていた。要はリアガラスに走る金属の線。電気を流して温めて、結露や霜を取る、昔ながらのあれ。
それがとても高性能なのだ。
5秒くらい作動させると、もうほとんど後方視界はクリアになる。あとは「余熱」で、完全に曇りは消えてしまう。
こんなもの、というとデフォッガーに失礼だが、しかしデフォッガーなんて、電気抵抗の高い合金に電気を流すだけのものだろうから、10年で進歩するなんて予想外だった。
薄くて発熱の大きい合金が発明されたのか。
それとも、コンピュータ解析で、最適化された熱線配置を見いだしたのか。
制御技術の賜か。
よくわからないが、とにかくリヤガラスだけは、いつもクリアである。
スマホにアプリを入れて、スマホと車のシステムを繋ぐと、SNSとの連携もしてくれる。これは便利かも、と試してみたところ、以下のような挙動だと判明。
FacebookやTwitterのスレッドを読み上げる。
ただし、現在から過去の投稿へと遡って読む。
合成音声はまあまあ、でもTwitterなどの発言だから、どうしても漢字の読みや言い回しは苦手。
どういうわけか、がんがん通信をする。
特に、過去に遡って、延々と発言を読み上げる件が気になる。そういうものを求めていないのに、と思い、もう使うのを止めてしまった。
ともあれ、今のところ不具合もなく、不満も少なく、買って良かったと思える車だと思う。プリウスとほぼ同じ全長で、しかし室内が狭い件については、MAZDAの人が「ほら、こんなにボンネットが長いんですよ、すごいですね」と、誇らしげに語っていたから、きっと良いことなのだろう。僕としては、ボンネットの長さは、どうでもいいのだが。