お茶会に行くよー、と職場の人に誘われてついて行ったら、会社の茶道部だった。
確かに抹茶を飲めるとは聞いたし、いちおう作法通りに茶室でいただく事も推測できた。だから服装もカジュアルながら襟があって足首が出ていない、最低限にきちんとした格好をしていた。
しかし「お茶の先生」が来て、裏千家流の手順で最初から最後までその“お茶会”が進行するなんて予想外だった。
もちろん初心者だから、座ってお茶を待ち、教えてもらうままにお辞儀やその他の所作を行うことしかできない。
ではつまらなかったか、というとこれが存外面白い。
すべての動作にそれなりの理由(礼儀作法と饗応のための合理性、というべきか)があり、先生はそれを指摘する。それ以外はにこにこしている。
これを部員として学ぶ、というと腰が引けるし、例えば本式の「茶の湯の会」に参加までするモチベーションはいまのところ無いが、でも興味はある。
和菓子も美味しかった。僕が用意するのならば、もっと美味しい品を選ぶだろう、とは考えてしまったが、でもとにかく季節に合った生菓子をきちんと泡立てた抹茶で味わうのは悪くない経験。
これはまあ自業自得だが、今日の「仕事中に飲む用水筒」には、無印良品の「粉末抹茶:500mL用」を入れていた。だから仕事中は冷たい抹茶、そして仕事の後はきちんと作った抹茶(お薄)を飲んだことになる。ちょっと飲み過ぎかもしれない。