あれは一体なんなのだろう

特に批判の意味はなく、ただ個人的に「よくわからない」ことについて列記する。

 

 

向かえ

道案内の際に使う、例えば「病院と道を挟んで反対側」という意味の言葉。口で説明する時には、ほぼ例外なく「むかい」と言う。これが文章に、というかパソコンその他の文字入力の時にだけ「向かえ」と書く人は少なくない。
年配の人に多い気がするから、昔は手書きでも「向かえ」だった可能性は高い。だがしかし、若い人でも「八百屋の向かえ」とか書く。

 

写メ

これはもう10年以上言い続けている。
携帯端末で撮影した画像、あるいは撮影する行為を「写メ」というのは、変だ。
いくら当時の「カメラ付き携帯電話と、それをメールに添付できる機能」を売りだしたAU(の前身企業)が画期的で、あの頃はそれだけでお洒落だったとしても、今も言い続ける義理は無い。今の携帯電話に「写メ」なんて表記は無いし、携帯電話会社も使っていない。
なんだか言葉を大切にしていない、あるいは意味もわからず惰性で使っているように感じてしまう。
そして漂うアラサー感。あるいは90年代感。たまに20代でも使うからびっくりする。

 

 

原材料表示

最近よく、SNS経由で「菓子パンの原材料表示」画像と「こんなに沢山の添加物が!怖い」という主張が回ってくる。

あれを騒ぐ人は、ほぼ例外なく、原材料リストの多さを「量」と表現する。
加えて、例えばグリシンやカロチノイドやソルビトールについて使用量も性質も知らずに騒ぐ。
まるで「買ってはいけない」の頃と変わらない。

では多くの素材を使い(例えば10種類の穀物をブレンドした、とか)、より複雑な組成の(例えば手作りの発酵食品に何が含まれているのか把握できるのだろうか)、つまり彼らが珍重する「昔ながらの手作り品」と、大手メーカーの原材料表示が充実したそれと、どれほどの違いがあるのだろう。本当にその「昔から受け継がれた製法」は、改変や改良も無しで、これだけ周辺環境が変わっても同じだと保証できるのか。時の洗礼は強力だが、人間も社会もそれほど安定していない、という点は、単純な知識不足とともに留意するべきだと考える。
だから安易な「★」や「いいね」や「共有」は避けたい。エモーショナルかもしれないが、ロジカルとはいえないし、そして菓子パンの原材料表示は基本的にロジカルな問題なのだから。

 

 

 

半角カナ

職場でちょっと聞いて、特に理系大学出身者は大変驚いた話。
「学校で、レポートや正式な文書では、カナは半角がマナーと習った」という人が(複数)いた。いったいどんな学部や学科なのか。
なんとなく「数字は半角」が間違って伝わってしまった、という推測をしている。でも今の勤め先では、わりと当たり前に半角カナを頻用する。
もはや文字コードの空き住所なんて気にする必要は無いのかもしれないけれど、でも半角カナは「暫定版」であり、そもそもフォント製作者も完全に“手を抜いた”設計をしている。
パソコンによる文書作成では、もはや「素人だから仕方がない」という領域は狭いと考えて欲しい。つまり「雑誌や書籍で半角カナを使われていないのならば、我々も通常業務では使わずに、それなりにデザインされた書類を作るべき」と考えたほうが利口だし、ちょっとの工夫でそれはできる。「半角カナのほうが、いいじゃん」という集団ならば話は別だろうが。

 

 手相占い

静岡市の地下道にいる若い手相占いの人、それなりに人気がある様子。ただ、人の列が無い時に、わりとあからさまに「お札を数える」のは、見ていて可笑しい。
普段着で飾らない感じで、占い師っぽさが無いところが中高生には信頼感を抱かせているのだ、と聞いたことがあるけれど、あの金銭を気にする無防備な感じもまた、ひとつの演出だろうか。人間の2面性が、占い師としての奥行きを感じさせているのなら、なかなか高度なテクニックだろう。
とはいえ、稼ぎを確認したくなったからといって場所を移動していたら、商売にはならないのだけれど。いつも同じ場所で待っている、というのは大切な要素だと思う。

 

 

ここまで書いて、やはり批判的なニュアンスが強い気がしてきた。
でもまあ、「僕自身はそういうのは避けたい」だけで、例えば親しい人達が我慢をしたり、気分を害するのは本意ではない。
ただ「気にしないのかな」とは思う。訳の分からない宗教に熱中している人を眺めながら、「その神様の設定、矛盾が気にならないのかな」とぼんやり考える、それを薄めたような感情は存在する。そのうえで、各人が楽しく生きて欲しいと思っている。
自分自身にも、そういう「他所から見たらひっかかる点」は多いだろうし。

 

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