記憶にあるなかではたぶん人生初の「夏バテ」を経験している。
たぶんそうだろう、と思っているだけで、要はだるくて億劫で、疲れやすい状態なのだが、これはハードな登山をした直後に少しだけ似ている。だから疲労や栄養不足が関係しているのだと推測している。夏風邪だったら困るし、夏風邪予防にがぶがぶ飲んでみたビタミン剤や葛根湯その他が変な効果を発揮しているのなら、さらに困る。
というわけで、昼ごはんは精の付くもの、ということでインド料理を食べてきた。
国道沿いのカレー屋さん。安くて量が多くて、ランチの選択肢も多い。以前は抹香臭さが漂うようなスパイシーなカレーに遭遇して(味が安定しない店だったのだ)それを期待したのだけれど、今日は穏当かつ真っ当な、食べやすいカレーとなっていた。
辛さは「インド北部より辛く、インド南部よりは穏やか」のレベルに変えてもらった。「大丈夫?」って心配されたが、元がマイルドなほうれん草カレーだから、美味しく食べることができた。確かに辛かったが。
ナンがおかわり自由で、カレーがわりと多い。今日はナンを1枚、手のひらサイズの品を追加してもらった。大きいものを2枚は無理だから、こういう心遣いは本当に嬉しい。
おやつは、馬場町のcafe BIKINIにて、レモン味のかき氷を食べた。
きちんと甘みはあるが、すっきりと酸味が効いて、さすがケーキ屋のかき氷だと感心してしまう味。安いし、量も丁度良くて、さっと寄ってさくっと食べる、そういうスタイルにはぴったりの店だと思う。浅間通り商店街、という立地も“合っている”のではないか。
個人的には、行列のできるかき氷店というのは、好きではない。岐阜市を彷徨していた際に遭遇した(おそらくは『赤鰐』だろう)大行列は、見ている方が疲れてしまう。あの38度の晴天に並ぶなんてクールじゃないと僕は思う。流行りのラーメン屋じゃあるまいし。
どんなに美味しくても、かき氷は涼やかさが命であり、そのためには「食べたいな」と考えてから「ごちそうさまでした」まで、汗はかいてもクールさは追い求めるべきだ、と思う。偏狭だとは思うが、かき氷から美学を抜いたら、ただの氷菓子なのだから、そこは譲れない。だから僕は、年に数回しか行列には並ばない。でもちょっと食べてみたかった、赤鰐の氷。きっと並ぶくらいに美味しいのだろう。